第13回ラクロス全日本クラブ選手権大会(男子準決勝戦・愛知会場)

2011/11/19

日時:2011年11月12日(土) 14:00試合開始
場所:愛知・豊橋市民球技場


OPEC VORTEX vs DESAFIO

スコア
チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
OPEC VORTEX
2
2
1
1
6
DESAFIO
1
5
3
4
13
得点者
OPEC VORTEX DESAFIO
#33 橋本 智弘 (2) #28 長島 圭樹 (4)
#7 斉藤 慎一 (1) #61 高原 正嗣 (3)
#8 祖父江 真吾 (1) #30 樋浦 直樹 (2)
#13 金森 正和 (1) #88 西 秀隆 (2)
#20 山口 昌吾 (1) #27 久保 隆史 (1)
#55 石橋 裕 (1)
審判員
主審 八木 信行
副審 大西 心尚
小池 智
CBO 近藤 隆之
ベンチマネージャー 明道 直也
ゲームレポート
第13回ラクロス全日本クラブ選手権大会準決勝戦が愛知県豊橋市・豊橋市民球技場で行われた。東海勢初出場となるOPEC VORTEX(以下、OPEC)は地元の勢いを借りて、古豪復活を狙うDESAFIO(以下、DESA)に勝負を挑む。

1Q開始早々、DESA#27久保からクリースへの鮮やかなフィードからシュートを決められ、OPECは先制を許す。
OPECも早く同点弾が欲しいところだが、緊張からかなかなか安定したオフェンスをすることができず、ディフェンス一方になってしまう。しかし、OPEC#13金森の鮮やかな1対1から#7斉藤のサブマリンシュートにより追いつき、息を吹き返す。さらにDF#27のパスカットや安定したクリアにより徐々にペースをつかみ出す。そして、#13金森のフィードを#33橋本が確実に得点し、OPECが逆転する。
DESAはすかさず多数のシュートにより猛攻を仕掛け、逆転を狙う。しかしOPECは、危ない場面をゴーリー土井がスーパーセーブ。たまらずDESAはタイムアウトをとる。これで落ち着き、流れをつかんだのはDESA。OPECのファールをあり、自分たちのペースに持ってきたところで、1Q終了。
2-1(OPEC-DESA。以下同)で試合は2Qへ。

2Qは互いになかなかクリアが上がらない。そのどちらがペースを掴んでももおかしくないところで、きちんと流れをつかんだのはDESA。
DESA#27久保のトリックプレーからミドルシュートが鮮やかに決まり、2-2と追いつく。さらに、DESA#27久保の素晴らしいキープにより、OPEC#19、#21がファールを犯してしまう。2マンナップという絶好のチャンスを逃さないのがDESA。#61高原がしっかりと決め、あっさりと逆転する(2-3)。ここで流れを止めたいOPECはディフェンスで統率されたスライドを見せ、ボールダウンを誘う。しかし、#30樋浦の強烈な1対1からのシュートにより、更に追加点を許してしまう。ここからDESAがペースを加速させる。#31がブレークを作り、またしても#30樋浦がミドルシュートにより得点。そして、DESA#88西が追加点を奪う。
ここからDESAがゾーンディフェンスを開始する。しかし、OPEC#32のパスから#20山口が点を取り、3-6とする。ここでOPECがタイムアウト。その直後さらに、グラウンドボール後のDESAディフェンス陣のずれを見逃さず、OPEC#33橋本が追加点。4-6とじりじり追い上げる。OPECが勢いづいたところで、2Q終了。

3QはDESAのマンダウンディフェンスからスタート。一気に追いつきたいOPECオフェンス陣だがなかなか追いつけない。逆に、DESA#55石橋が鮮やかな2人抜きからのシュートで4-7と引き離す。
だんだん焦りが見え始めたOPEC。ここまで安定したディフェンスを見せ、我慢してきたDF#27、#19がともにファールを犯す。このチャンスを逃さないのがDESA。#28長島のミドルシュートが突き刺さり4-8。続くフェイスオフもDESA#5が獲り、ポゼッションする。しかし、すかさずOPECがボールを奪い、#13金森がDESAゾーンディフェンスの隙間を逃さず、5-8と迫る。
しかし、いいタイミングでDESAがタイムアウトを取り、簡単に流れを渡さない。タイムアウト後、#27久保が怒涛の攻めを見せ、#28の鮮やかな1対1から点を奪い取る。5-9と大きく引き離し、最後の4Qへ。

4Q、開始早々OPECにチャンスが訪れる。DESAのファールにより、エキストラマンオフェンスのチャンスを得る。しかし、このチャンスを活かしきれない。
これで流れは完全にDESAへ。DESA#27久保がミドルシュートを決め5-10とする。ここからDESAのオフェンスが爆発する。DESA#55石橋が1対1から豪快なシュートを決め、5-11。OPECもブレークを作り、果敢にDESAゴールに迫るが決めきれない。さあ、試合は残り五分。ここで、OPECはDESA#27久保のスティックチェックを要求。この結果イリーガルクロスと判定され、3分間のエキストラマンオフェンスのチャンスを得る。しかし、ボールをすぐに奪われ、貴重な時間がどんどん奪われていく。さらに、混戦でのグラウンドボールもDESA#61高原が獲り、絶妙なシュートを決める。
だがOPECはまだあきらめない、#8祖父江のミドルシュートにより、6-12とする。さらに、DESA#89のスティックチェックを要求するが、ここでは合法と判定され、逆にマンダウンディフェンスとなってしまう。最後はDESA#28長島の鮮やかなシュートが突き刺さり、6-13となったところで、試合終了。

安定したディフェンス、強烈な1対1のオフェンス、絶妙な試合コントロール。終始試合をリードしたのはDESAFIOであった。しかし、初参戦のOPEC VORTEXも巧みなクリースプレーで観客を魅了した。今後の両チームの活躍に期待したい。


・Text:日本クラブチームラクロス連盟西日本支部男子支部長・尾形明彦(NLC HORNETZ所属)