第20回北海道学生ラクロスリーグ戦(決勝戦・女子)

2014/11/17

北海道地区の代表校が出場する第6回全日本ラクロス大学選手権大会の準決勝戦は、11月23日(日)に開催されます。
準決勝戦を間近に控え、北海道地区代表が決まった、第20回北海道学生ラクロスリーグ戦・決勝戦のゲームレポートを掲載します。


日時:2014年10月12日(日) 14:30試合開始
場所:北海道(江別市)・北海道立野幌総合運動公園陸上競技場


決勝戦・女子
北翔大学(白) vs 北海道大学(赤)


決勝戦1

スコア
チーム
前半 後半
北翔大学
3
1
4
北海道大学
8
3
11
得点者
北翔大学 北海道大学
#9 上村 史歩 (3)
#24 江間 満里奈 (4)
#52 忠鉢まどか (1) #51 大屋 桃 (4)
#65 後藤 陽子 (1)
#78 中村 文香 (1)
#81 金子 知里 (1)
審判員
審判団
主審 小泉 絵里
副審 新谷 果林
鈴木 冬野
中山 涼子
ゲームレポート
2014年8月16日に開幕したに第20回北海道ラクロスリーグ戦は、10月12日、ついに決勝戦を迎えた。北海道大学(以下、北大) 対 北翔大学(以下、北翔)。

決勝戦3

 14時30分、北大#59大屋と北翔#38平沢のドローにより試合開始。ドローを制したのは北翔#38平沢。北翔は#38平沢から#13小野、#27早坂、#3津川とパスを回し、ゴール裏までボールを運ぶ。そこにリストレイニングライン付近より、カットしてきた#9上村にパスを出し、シュートを撃つが、惜しくもポールに当たり、得点にならず。しかしリバウンドを#9上村が制し、#41太田にパスして立て直しを図るが、#23成田のパスカットによるボールダウンにより、北大#56藤井がグラウンドボールを獲り、#78中村、#71松尾とパスを回し、シュートを撃とうとするが、北翔#38平沢のフリースペーストゥゴールの侵害により、攻撃を立て直す。北大#71松尾からゴール前にいた#26柴田にパスし、シュートを撃つも惜しくもシュートを外す。チェイスで北大からの攻撃となり、#71松尾から#65後藤にパスを回し、攻撃の形を作るが、北翔#23成田のディフェンスでボールダウンを誘う。グラウンドボールをきっちり北翔#38平沢が獲り、#23成田、#9上村にパスを回す。#9上村は足の速さを生かし、キープして果敢に1対1で攻め、きっちりと得点を決めた。北翔#9上村が先制点をあげる。

 再ドローで始まった2セット目。グラウンドボールになり、北翔#9上村のカバーリングにより、北大ボールでスタートするがシュートが決まらずターンオーバーが続き両者一歩も引かない展開が続く。北大は、ゴーリーからクリアボールを繋ぎ、得点に繋げようと果敢に攻める。シュートが枠外やバウンドしてもチェイスや、グラウンドボールできっちり取り戻す。北翔#38平沢のフリースペーストゥゴールの侵害により、北大#24江間にフリーシュートが与えられるが、ここは北翔ゴーリー#28古谷がナイスセーブを見せた。北翔もクリアボールをゴール前に運び、積極的に1対1で攻めるが北大ゴーリー#6川島もナイスセーブを見せる。川島から#78中村にクリアボールが出て、#85石橋にパスを回す。北翔#38平沢のブロッキングにより、北大の攻撃。北大#85石橋にフリーポジションが与えられ、#24江間にパスを回し、キープして北翔のDFを抜いていくが、衝突して転倒。オフィシャルタイムアウト明け、北大#59大屋からの攻撃となり、1対1できっちりとシュートを決め、1-1の同点となる。

 再ドローから始まった3セット目、グラウンドボールが混戦となるも、駆け抜けるようにグラウンドボールを制したのは北大#78中村。北翔#36日沼のデンジャラスチェックにより、フリーポジションが与えられる。フリーポジションが与えられ、勢いに乗った#78中村はボールをキープし、ゴールへ向かい、果敢にシュートを決める。ここで2-1と北大がリードする。
 北大のセンターが変わり、北大#85石橋と北翔#38平沢のドローにより始まった4セット目。北大#85石橋がボールを取り、#65後藤にパスを出すが、パスミスによりボールダウン、グラウンドボールになる。北翔のエンプティクロスチェッキングにより、北大ボール。北大#71松尾からゴール裏にいる#24江間にパスを回し、ゴール裏から1対1で勝負を仕掛け、シュートを決める。北大3-1でリードを広げる。

 北大#85石橋が自らドローを制した5セット目。#85石橋、#71松尾、#24江間とパスを繋げ、#24江間がゴール裏から1対1で勝負を仕掛けるが、北翔#28古谷がナイスセーブを見せる。そこから#36日沼にクリアボールが出て、#9上村にパスを出すが、パスミスによりボールダウン。すかさず北翔#52忠鉢がフォローし、#36日沼が取り戻す。#3津川にパスを出し、#23成田、#41太田へとパスを繋ぎ、チャンスを見計らう。#41太田から#27早坂にパスを出すが、パスミスにより、ボールダウン。しかし北大のオフサイドにより、北翔#41太田からの攻撃。立て直し、ゴール裏にいる#27早坂にパスを出し、裏から1対1で勝負を仕掛けるが、北大#6川島がセーブ。北大はパスを繋ぎたいところだが、パスミスによるダウンボール、シュートを撃っても得点に繋がらない時間が続く。北翔もボールをキープし、ゴールに向かい、シュートを狙うが、惜しくも得点とならない。北翔#28古谷からクリアボールが出て、#23成田、#52忠鉢、#23成田、#13小野とパスを繋ごうとするが、北大#71松尾がインターセプトし、ボールダウンを誘うが、北大#81金子がグラウンドボールを獲り、#59大屋にパスするがミスにより、ボールダウン。グラウンドボールを北大#78中村が取り返し、#65後藤、#71松尾、ゴール裏にいる#24江間にパスを繋ぎ、ゴール裏から1対1で勝負を仕掛け、この試合2得点目を決め、北大は4-1とリードを広げる。

 ドローを北大#26柴田が制した6セット目。パスで繋ぐが、パスミスにより、ボールダウン。グラウンドボールをフォローし、ボールを取戻し、ゴール裏にいる#71松尾にパスを繋ぐ。#85石橋にパスを出すが、パスミスによりボールダウン。自ら取戻し、#81金子にパスを出し、立て直そうとするが、北翔#52忠鉢がインターセプトし、ボールをキープし、ゴールに向かう。#41太田にパスを繋ぐが、パスミスにより、ボールダウン。北大#39がグラウンドボールを制し、ゴーリー#6川島、#78中村、#81金子、#85石橋、ゴール裏にいる#71松尾にパスを繋ぎ、大きくサイドから回ってカットしてきた#59大屋にパスを出し本試合2得点目。北大5-1でリードを広げる。
 北大のトゥーアーリーのファールにより、北翔#38平沢から始まった7セット目。#23成田にパスを繋ぎ、ボールをキープして1対1で攻めるが、北大ゴーリー#6川島がセーブ。北大#6川島から#85石橋にボールが出る。北翔#23成田、#38のディフェンスにより、ボールダウンを誘う。グラウンドボールを北大#78中村が取ってフォローし、#85石橋、#81金子、#71松尾にパスを繋ぎ、1対1で勝負を仕掛けるが、北翔#13のフリースペーストゥゴールの侵害により、フリーシュートを与えられる。そこから#59、#85石橋、とつなぎ#65後藤がシュートを決める。北大が6-1でリードを広げる。

 北大が勢いに乗り、#85石橋が自らドローを制して始まった7セット目。#71松尾、#59大屋にパスを回し思い切り1対1でシュートを決め、得点を重ねる。北大が7-1でリードを広げ、#59大屋はこの試合3得点目。
 ドローのダウンボールにより、グラウンドボールから始まった8セット目。北翔#38平沢のエンプティクロスチェッキングにより、北大ボール。パスを繋ぎ、ゴール裏から#24江間がこの試合3得点目を1対1で決め、8-1でリード。
 北大#50福井がドローを制した9セット目。しかしボールをキープ出来ず、ボールダウン。すかさず北翔#9上村がグラウンドボールを制し、勢いに乗り、1対1で勝負し、得点を決める。8-2となり、北翔#9上村はこの試合2得点目をあげる。
 北翔勢いに乗り、#13小野がドローを制した10セット目。#9上村は#13小野に合わせ絶妙なタイミングでカットし、そのままシュートを決め、8-3。北翔#9上村、この試合3得点目である。
 この勢いのまま追い上げたい北翔だが、前半は8-3、北大が5点リードで終えた。

決勝戦2

 後半、最初のドローを制したのは、北翔#38平沢のエンプティクロスチェッキングにより、北大#59大屋。勢いに乗り、1対1で攻め、そのままシュートをきっちり決め、後半の先制点をあげ、9-3でリードを広げる。#59大屋この試合4得点目をあげた。
 北翔も粘りを見せ、ドローを制した12セット目。ゴール前まで運び、#9上村にパスを出す。北大#56藤井のフリースペーストゥゴールの侵害により、北翔はフリーシュートを与えられる。思い切りシュートするが、北大ゴーリー#6川島がセーブ。北大はゴール前までボールを運ぶが、パスミスによるボールダウンやファールにより、なかなか得点に繋げることができない。北翔もフリーポジションを与えられ、ゴールに向かって果敢に走り、積極的にシュートやインターセプトを狙うが、得点になかなか繋がらず、ターンオーバーが続く。何よりも両チームのゴーリーがナイスセーブをたくさん見せた。流れを変えたのは北大ゴーリー#6川島のナイスセーブから速攻でクリアボールを出し、#59大屋、#78中村、#81金子、#71松尾と流れよくパスを繋ぎ、ゴール前でフリーになっていた#24江間にパスを出し、シュートを決め、10-3でリードを広げる。

 北大は勢いに乗りたいところだが、パスミスが続き、シュートも決めきれない。北翔は走って果敢に攻め、ダウンボールをマイボールにし、シュートを積極的に撃つが得点に繋がらない時間が再び続いた。
 北大のセンターが#50福井に変わったこの13セット目。ターンオーバーが続く中、再び流れを変えたのは北大。ダウンボールを#59大屋が獲り、#24江間にパスを出し、勢いのあるシュートを決め、11-3。#24江間はこの試合4得点目をあげた。
 北大がドローを制した14セット目。パスを繋ぎ、ゴールに向かう。北翔は何とかボールを取り戻そうとするが、ファールが多くなってしまう。北大はそのチャンスを生かせず、パスミスによるダウンボールが多くなる。グラウンドボールを制したのは北翔#3津川。ゴーリー#28古谷にボールを戻し、#39奥田、#35高市、#3、#9上村とパスを繋ぐが、転倒。北大#85石橋がボールを取り返すが、パスミスにより、ダウンボール。グラウンドボールを北翔#38平沢が制し、#52忠鉢忠鉢、#41太田、#52忠鉢とパスを繋ぎ、シュートを狙う。北大#78中村のフリースペーストゥゴールの侵害によりフリーシュートが与えられる。#52忠鉢はきっちりと決めきり、1点を返し、11-4。

 北大センターが変わり、#59大屋と北翔#38平沢によりドローが行われた15セット目。グラウンドボールが混戦する中、グラウンドボールを制したのは、北大#85石橋。ゴーリー#6川島に戻し、#81金子にパスを出し、パスを繋ごうとするが、パスミスによるダウンボール。グラウンドボールを制したのは北翔#9上村。#9上村、#41太田、#38平沢、#3津川とパスを繋ぎ、シュートを決めようとするが、外れる。

 このまま11-4で試合終了となった。両校の熱意伝わる迫力のある試合の流れ、2年生の活躍を見ることができた試合であった。


  ・Text:日本学生ラクロス連盟北海道支部広報委員会・渡邉沙依(藤女子大学)
・Photo:日本学生ラクロス連盟北海道支部広報委員会・工藤貴一(小樽商科大学)、日本ラクロス協会事務局次長補佐(北海道地区)・堀口晴子