2015女子19歳以下世界選手権:派遣審判員の活動

2015/09/09

 第6回FIL女子19歳以下世界選手権大会には、11の国から集まった24人の審判員と11人のTechnical Delegates(テクニカルデリゲイト;審判員の統轄者)の総勢35人の審判団で臨み、日本からは2名の審判員を派遣しました。

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[Left; Photo courtesy of Federation of International Lacrosse]

 大会開幕前の7月19日(日)の夜には顔合わせがあり、7月20日(月)からの3日間はクリニックが行われ、ルールテスト、フィットネステスト、練習試合を経て、7月23日(木)の開幕を迎えました。
 国ごとでルール、審判マニュアル、プレースタイルや考え方などで異なるところがあるため、本大会に向けてすり合わせを行い、また、審判員仲間の人柄を知り、コミュニケーションをとる上でも、非常に有意義な準備期間となりました。

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[左:フィットネステスト/右:練習試合に臨む審判員たち]
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[左:開幕前に開催されたレセプション/右:多くの国から審判員が集まる中でコミュニケーションは重要]

 大会期間も「第3のチーム」として支え合い、励まし合い、共に成長しながら過ごしました。技術的な面では、試合毎にTechnical Delegates(テクニカルデリゲイト;審判員の統括者)とObservers(オブザーバー;査定者)よりフィードバックを受けた課題と、毎日行われる全体クリニックで提示される内容を意識しながら試合に臨む毎日でした。

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[左:試合中もコミュニケーションを取り合う/右:全体クリニック]

 各国から集まった大切な仲間と1つの「審判チーム」として無事に大会を終えるという貴重な体験ができたことは、今後の審判員活動に向けて、大きな財産となりました。

 また、予選の「アメリカ 対 オーストラリア」、準々決勝の「イングランド 対 ウェールズ」、決勝戦、等の合計9試合において、この大会に参加した日本の審判員が主審を務めました。このことは、今回参加した審判員に対する評価だけではなく、これまで世界大会に参加してきた先輩方の実績に対して、「日本の審判員」が信頼を得られているということの証しであり、諸先輩方が積み重ねてきた功績の大きさを現地で実感しました。


■横井佑美審判員
10試合を担当し、準決勝戦の「カナダ 対 オーストラリア」、決勝戦の「アメリカ 対 カナダ」の試合では主審を務めました。
 *大会レポート・「決勝戦・アメリカ 対 カナダ」はこちら

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[左:横井審判員/右:準決勝戦「カナダ 対 オーストラリア」]
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[左:決勝戦「アメリカ 対 カナダ」/右:決勝戦の審判団]

■松本美奈子審判員
11試合を担当し、準々決勝の「イングランド 対 ウェールズ」、9位決定戦の「ドイツ 対 チェコ」で主審を、3位決定戦の「オーストラリア 対 イングランド」でテーブルオフィシャルを務めました。
 *大会レポート・「3位決定戦・オーストラリア 対 イングランド」はこちら

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[左:Poolゲーム「チェコ 対 オーストラリア」/右:9位決定戦「チェコ 対 ドイツ」]
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[左:3位決定戦でテーブルオフィシャルを務める/右:試合後ボランティアスタッフからサインを求められる]


■第6回FIL女子19歳以下世界選手権大会・JLA特設ページはこちら


Text by:日本ラクロス協会公認審判員・横井佑美、松本美奈子
Photo by:日本ラクロス協会審判部・都留わかな、2015年度19歳以下女子日本代表マネージャーリーダー・関田都、同マネージャー・渡辺優