関東学生リーグ戦レポート:男子戦・東海 対 武蔵

2015/10/03

日時:2015年8月15日(土) 12:20試合開始
会場:東京都(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場

1部Bブロック:東海大学(白) 対 武蔵大学(緑)

第28回関東学生ラクロスリーグ戦には、男子39チーム・女子61チームの計100チームが出場しています。
各チームの試合の模様を、日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会info班の学生スタッフがお伝えします。


試合

スコア
チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
東海大学
2
1 1
5
9
武蔵大学
1
1 1
3
6
ゲームレポート
 試合当日は雲のまだらな快晴に恵まれた。30度を超える猛暑の中、東海大学(以下、東海)と武蔵大学(以下、武蔵)による熱戦が繰り広げられた。

1Q
 試合開始のフェイスオフは武蔵#27・古井がもぎ取る。試合を開始早々から動かしたのは武蔵AT#1・山本だった。グラウンドボールからそのままゴールを奪い取り、先制点をあげた。
 その後武蔵は数本のシュートを撃つも東海ゴーリー#9・石井がゴールを許さない。試合開始から4分、トップにいた東海#18・井田の素早いパス展開からAT#・1石野がサイドシュートを決める。
 その後両チームは激しいポゼッションの取り合いになる。同点のまま第1クォーターは終了すると思われたが、東海は隙を逃さなかった。武蔵のクリアミスから素早くボールを展開し、#1・石野が得点し東海が1点リードで第1クォーターを終了した。

2Q
 武蔵は第2クォーター序盤から反撃を仕掛けシュートを多数撃つも東海ゴーリーに阻まれる。しかし、クォーター開始4分、東海のクリアミスから武蔵AT#11・鈴木がシュートを決めて試合を振り出しに戻した。
 対する東海も反撃を振り切るように#1・石野が1対1から華麗なシュートを成功し、3-2とした。その後両チームの激しいポゼッションの奪い合いが繰り広げられ、試合前半は終了した。

3Q
 第3クォーターの開始早々、東海#18・井田のシュートを武蔵G#16・米原が弾くと、そのこぼれ玉を東海AT#20・若松が流しこみ、スコアは4-2となる。2点の差を縮めたい武蔵はその後シュートを数本撃つも得点できない。
 流れが変わったのは東海のファールからだった。14分、東海がアンスポーツマンライクコンダクトのファールを犯して武蔵が1分間のエキストラマンオフェンスに入ると、武蔵#11・鈴木が素早くパスを回し、MF#3・松本がサイドシュートを叩き込んだ。この得点で武蔵はスコアを1点差の4-3とし反撃の狼煙を上げる。第3クォーターはその後激しくポゼッションが移り変わるも、得点のないまま終わるが、武蔵に流れが傾きつつあった。

4Q
 クォーター最初のフェイスオフの混戦から武蔵#1・山本がグラウンドボールをすくい抜け、#11・鈴木に展開する。鈴木はシュートに成功し、ついに武蔵は試合を振り出しに戻した。
 この得点から一気に武蔵は流れを引き寄せた。4分、武蔵#1・山本がサイドシュートをゴールへ流し込み、ついに勝ち越し点を上げる。さらにその1分後、武蔵#3・松本が豪快なランニングシュートを決め、スコアは4-6となる。

 このまま武蔵のペースのまま試合展開が進むと思われたが、東海の勝利への執念が試合の流れを変えた。クォーター残り10分、東海のロングディフェンスが武蔵の#3・松本のランニングシュートを阻み、ボールを奪った。このプレーから東海のポゼッションが長くなり始める。
 残り9分、武蔵がオフサイドのファールを犯し、東海がエキストラマンオフェンスに入る。東海はこのチャンスを逃さなかった。東海AT#99・田中のサイドシュートがゴールに突き刺さった。スコアは1点差の5-6となる。残り6分、東海DF#13・小嶋が隙のないディフェンスから、武蔵からボールを奪うと、東海#18・井田がランニングシュートを決め、同点とした。さらに得点後のフェイスオフから東海#12・荒籾がパス展開すると、#1石野がサイドシュートを決め、逆転に成功する。東海の猛攻撃はこれだけでは収まらなかった。残り3分、東海#23・金子が素早いダッチでディフェンスを引き剥がしシュートに成功する。スコアを6-8とした。残り少ない時間の中、武蔵はどうにか追いつこうとシュートを数本撃つも東海ゴーリー#9・石井が許さない。

 試合終了間際、グラウンドボールから東海DF#89・佐藤が勝利を決定づける得点を挙げた。東海は武蔵の反撃を振り切り、9-6で勝利した。一つのプレーで試合の流れが変わる、終了間際まで緊張感と躍動感の溢れる好ゲームとなった。

試合後のヒーローインタビュー
東海大学・AT・#1・石野正孝選手(4得点の大活躍)
ヒーローインタビュー

勝利した今の気持ちを教えて下さい。
「純粋に嬉しいです」

オフェンスの際に意識したことは何ですか?
「常にシュートを意識したことです」

最後に観客席に向けて一言お願いします。
「初戦に勝つことができました。これから(8月21日に)一橋と試合もあるので応援をよろしくお願いします」


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*2015年全国ラクロス地区リーグ戦日程表一覧ページはこちら

試合校フォトギャラリー
両チームの、今年の試合写真を掲載します。
東海大学1武蔵大学1
[左:東海大学(白)・8月15日/右:武蔵大学(緑)・9月12日]
東海大学2武蔵大学2
[左:東海大学(白)・9月1日/右:武蔵大学(緑)・9月12日]
東海大学3武蔵大学3
[左:東海大学(青)・9月12日/右:武蔵大学(緑)・9月12日]
 
「11月28日に、大学日本一が決まる!」
 大会:第7回全日本ラクロス大学選手権大会
 日程:決勝戦/2015年11月28日(土)
 会場:東京都(世田谷区)・駒沢オリンピック公園陸上競技場

 関東学生リーグ戦に出場するチームが目指す、大学の頂点を決める戦いを、ぜひご覧ください!
  *大会特設ページはこちら
過去の優勝校 男子 女子
第6回 (2014) 慶應義塾大学 明治大学
第5回 (2013) 早稲田大学 慶應義塾大学
第4回 (2012) 慶應義塾大学 慶應義塾大学
第3回 (2011) 早稲田大学 関西学院大学
第2回 (2010) 早稲田大学 日本体育大学
第1回 (2009) 一橋大学 東海大学
大学選手権1大学選手権2
大学選手権決勝


  ・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部 広報委員会info班・筒井敏志(筑波大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同企画部長・保坂光信