訃報:ボブ・スコット氏

2016/10/06

 元・米国ジョンズ・ホプキンス大学(以下、JHU)体育学部長、且つ体育会ラクロス部の名ヘッドコーチ(以下、HC)であり、米国ラクロスの中興の祖とも称されるボブ・スコット(Bob Scott)氏が、2016年9月15日(木)、メリーランド州タウソンのギルクリストのホスピス病棟で逝去されました。86歳でした。

■日本におけるラクロスへのご貢献
Bob Scott氏

 日本のラクロスの立ち上げとその発展に、多大なる貢献を残された方であり、深く哀悼の意を表します。スコット氏は、1952年にJHUを卒業後、JHUラクロス部HC(1955-1974)、同体育学部長(1974-1995)を歴任し、JHUのラクロスブランドのみならず、米国ラクロスの発展の礎を築いた偉大な指導者・教育者です。

 1986年に、「ラクロスを日米の懸け橋に」と、故ノリオエンドー氏(日本ラクロス協会(JLA)初代理事長/元グラマン社アジア地区代表)やロス・ジョーンズ氏(当時・JHU副総長)ら日米社会人ボランティアによって、JLAが設立されましたが、同年9月に、スコット氏は来日し、10名余の設立間もない大学生チームに対して、熱意のあるラクロス指導を行っていただいた日本ラクロスにおける恩人です。スコット氏の1976年の著書『ラクロスの技術と歴史』は、1989年に和訳出版され、日本のラクロス技術の底上げにも貢献いたしました。
 また、スコット氏は、1987・88年に行われたJHUラクロス部のドン・ジマーマンHCと全米代表選手達の来日、及び1989年の第1回ラクロス国際親善試合でのJHUチーム50余名の遠征派遣等において、体育学部長として、持続的な日本へのラクロス普及活動に、奔走しご尽力いただいたJLAの貴重な支援者でありました。

 ご葬儀などは下記の通り執り行われます。故人のご冥福をお祈りし、謹んでお知らせ申し上げます。

Bob Scott氏2Bob Scott氏3
[左:スコット氏とエンドーJLA初代理事長/右:渡米した学生にスティックを渡すスコット氏]

■ボブ・スコット氏から日本ラクロス協会へのメッセージ(1989年5月5日・英文)
*こちらからご覧ください (PDFファイル)

■ご葬儀等
2016年10月15日(土)15時
ジョンズホプキンス大学 (於、Goldfarb Gymnasium of Newton H. White Center)

※日本からのお手紙等につきましては、日本ラクロス協会までお問合せ下さい。
 (*お問合せにつきましては、こちらよりお願いします