日本ラクロス協会・台湾ラクロス協会意見交換会

2017/04/10

 2017年3月17日(金)に、日本ラクロス協会東京事務所において、日本ラクロス協会(JLA)国際部・事務局スタッフと台湾ラクロス協会(TWLA)・Timothy Kwan氏(關 梓樺氏)とで、台湾におけるラクロス普及に向けた意見交換会を行いました。

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[右:プレゼンテーション資料が収められた台湾ラクロス協会オリジナルのUSBカード]

 Kwan氏は、3月上旬から中旬にかけて来日し、日本ラクロスの現場を視察されました。
 台湾ラクロスは、2014年に始まり、今年4年目を迎えます。2015年に日本・台湾高校生ラクロス交流戦を実施した時には男子約40名の規模でしたが、この3年間で、高校6校(男子)、大学1校に広がり、昨年12月に初めての女子チームもできました。現在では、計150名の規模に広がっています。
 今回の視察では、日本の高校ラクロスチーム、大学ラクロスチームの練習に参加され、選手・コーチたちとの意見交換を行われました。

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[左:プレゼンテーションを行うKwan氏/右:TWLAでは様々な計画を検討している]

 17日の意見交換会には、TWLAからKwan氏が、JLAからは寺本事務局長、遠藤事務局長補佐、鹿内国際部長、鷹羽国際部スタッフ、保坂企画部長の5名が参加しました。
 まず、Kwan氏から、現在の台湾ラクロスの状況と今後の展望についてプレゼンテーションがあり、それに対して日本ラクロス協会側から質疑応答する形で、台湾ラクロスの普及・発展に向けた意見交換を進めていきました。
 台湾ラクロスは、台南市(台湾の南西部)・台北市(台湾の北部)・台東市(台湾の南東部)の3つのエリアで活動が行われています。その内、現時点で多くのチームが有り、活動の中心となっているのは台東市です。そして今後は、台北市(台湾の北部)にもチームを増やしていくことを目指しています。
 そして、1990年代からの日本におけるラクロス普及方法をモデルにして普及活動を行っていくことを計画されており、現在は学校単位でのチームを作っていくための環境作りを進められています。
 質疑応答では、協会運営体制、主催大会、運営・普及費用等のTWLAに関する点は勿論ですが、台湾における地理的要素、教育制度、体育施設環境等のインフラに関する部分から、レジャー動向、若者文化等のソフトに関する部分まで、多岐に亘る質疑を行い、その中で、日本ラクロス黎明期との共通点や相違点を確認しつつ、今後の台湾におけるラクロスの発展に向けた意見交換を進めていきました。

 JLAの重点事業の一つに「国際交流の推進」という分野があり、その中で、「世界的なラクロス発展への貢献」を謳っています。特にアジアパシフィックラクロス連盟(APLU)の主要国として、アジア諸国普及への注力と関係性の強化は重要な施策です。
 JLAは、今回の意見交換会も含め、アジアへのラクロス普及に向けて引き続き取り組んでまいります。


■関連レポート
 *『2015年度日本・台湾高校生ラクロス交流試合』フィールドレポートはこちら
 *台湾ラクロス協会公式ホームページ (外部サイト/英語・中国語)


Text by 日本ラクロス協会企画部長・保坂光信
Photo by 日本ラクロス協会事務局長・寺本香