第22回ラクロス全日本選手権大会・決勝戦(女子):NLC SCHERZO vs FUSION
2011/12/18
日時:2011年12月18日(日) 11:00試合開始
場所:東京・江戸川区陸上競技場
NLC SCHERZO(白) vs FUSION(黄)
スコア
得点者
審判員
個人賞
・最優秀選手賞:#4 富田真世(NLC SCHERZO)
・優秀選手賞:#2 能村佐知子(FUSION)
ゲームレポート
2011年12月18日、東京・江戸川区陸上競技場にて第22回ラクロス全日本選手権が行われた。12月の厳しい寒さの中に時折日射しが差し込む中、日本一をかけてぶつかるのは怒涛の攻撃で立教大学を破ったFUSIONと大学選手権王者の関西学院大学を破ったNLC SCHERZO(以下SCHERZO)である。
ドローを奪ったのはFUSION。しかし、ドローを奪った後ボールダウンしてしまいSCHERZOボールになってしまう。このままSCHERZOの攻撃が始まるのかと思いきや、SCHERZOのパスをFUSIONがインターセプトすると一気にFUSIONの攻撃。パス回しをしてSCHERZOのディフェンスを惑わせると、最後は#34長江が1対1を仕掛けシュートを決める。前半30秒、早速1-0でFUSIONのリードとなる。
どうしても同点に追い付きたいSCHERZOとこのまま波に乗りたいFUSION。点が決まった直後のドローでのグラウンドボールの競り合いに勝ったのは、FUSION。一瞬の隙も逃さないFUSIONは常に1対1を仕掛ける。しかしSCHERZOのG#4富田のナイスセーブが続く。
SCHERZOがデンジャラスチェックやフリースペーストゥゴールの侵害、FUSIONがブロッキングなどお互いファールが続いてしまう中、FUSIONのボール保持時間が長くなり始める。そして、中へ切れ込んできた#11杉本へゴール裏からのパスが通り綺麗にシュートが決まった。前半6分、これで2-0となりFUSIONは点差を広げた。
その後も点差を広げようとFUSIONは1対1を仕掛け続ける。しかしシュートがなかなか決まらない。FUSIONがチャージングのファールをしてしまうと流れが変わり始め、SCHERZOは一気に攻め始める。パス回しをしてFUSIONのディフェンスを惑わせると最後はセンターから1対1を仕掛けた#22青木が決める。前半11分、2-1。
その後も両者激しい攻防が続く。FUSIONのプッシングによりフリーシュートを与えられたSCHERZOはFUSIONにナイスディフェンスをされる中でもシュートを撃ちにいく。惜しくもボールダウンとなってしまうが、その後のグラウンドボールを制したSCHERZO#12浅井がシュートを決め、2-2の同点となる。
SCHERZOのパスミスによりFUSIONボールになるとFUSIONがリードしようと攻める。ゴール裏から左上の#21鎌田にパスが出ると一気に1対1を仕掛けシュートを放つ。前半19分、これが決まり、またしても3-2とFUSIONがリードする。
しかしその直後のドローを奪ったSCHERZO#5松本は速攻でシュートを放つ。これが綺麗に決まりすぐさま3-3の同点とすると、そのまま前半が終了する。
3-3の同点。日本一を決めるにふさわしい見事な戦いである。
後半戦も、両者一歩も譲らない戦いが続く。
後半最初のドローはグラウンドボール合戦でスタートした。
その後FUSIONのカバーリングにより、SCHERZOの攻撃が始まる。早速#22青木が、角度があまりない所から力強いシュートを撃つ。しかし惜しくも枠外でシュートは決まらず。その後もチェイスによりSCHERZOの攻撃が続く。後半2分30秒、#10井倉がゴール裏から1対1でディフェンスを2人引き寄せ、フリーになった#19山田にパスしゴール前でシュートを決める。3-4でSCHERZOが後半最初の得点を奪う。
その後のドローは点を取り返したいFUSIONが獲った。SCHERZOがフリースペーストゥーゴールの侵害を何度も繰り返してしまい、#9小林にイエローカードが提示された。FUSION#26がフリーシュートを撃つがゴーリー#4富田がナイスセーブをする。SCHERZOの攻撃が始まる。FUSIONはディテイニングやブロッキングや3秒ルールなどファールを犯し続けてしまう。そしてSCHERZO#10井倉が1対1から見事にシュートコースを狙いシュートが決まる。3-5でSCHERZOがリード。
点差を縮めたいFUSIONは、すぐに#18内野がゴール前でシュートを決める。スティックが合法かどうか、SCHERZOからクロスチェックが申請されるが、審判は合法と判定し4-5となった。
その後も両者激しい攻防が続く。どちらも1対1を仕掛けるがディフェンスがゴール前をしっかり守り、なかなかシュートを決めることができない。そんな中、後半9分FISIONのフリースペーストゥーゴールの侵害によりSCHERZO#13栗原にフリーシュートを与えてしまい、#13栗原はシュートを決める。4-6となり再び点差を広げた。
両者グラウンドボールを必死に奪い合う。後半12分が過ぎようとした頃、SCHERZO#22青木がゴール裏から1対1し、ディフェンスを引き付けた所で切り返しシュート。4-7でSCHERZOが大きくリード。ここでFUSIONがタイムアウトをとる。ここから一気にFUSIONが攻めていく。しかし、なかなかシュートが決まらない。そして今度はSCHERZOがタイムアウトをとる。タイムアウト後はSCHERZOの攻撃から始まった。#10井倉が、ディフェンスが一瞬気を抜いた隙に、切り返しスピードのあるシュートで点を決めた。4-8でSCHERZOが点差を広げていく。
これ以上点差を広げたくないFUSIONは強気で攻める。FUSIONのアタック時間が続く中、#2能村がゴール前15mから1対1を仕掛けディフェンスを抜きシュートを決め、点を奪い返す。5-8でSCHERZOのリード。
FUSIONはナイスディフェンスを続けるが、プッシングやデンジャラスチェックやブロッキングを犯してしまう。両者一歩も引かない戦いが続く。後半も残り2分となった時、SCHERZO#11飛澤がシュートを決め5-9となる。
ここで再びFUSIONのタイムアウト。
再開後のドローはグラウンドボールになり、両者何が何でも奪いたいという気持ちが表れていた。後半も残り時間2分。FUSIONは必死に守ったが、SCHERZO#12浅井が素早いカットインをし、フリーでシュートを決める。5-10でSCHERZOがリード。後半残り15秒。最後のドローもやはり両者激しくグラウンドボールを奪い合う。SCHERZOがボールを獲ったところで試合終了のホイッスルが鳴った。
5-10で、SCHERZOが大きく点差をつけ勝利した。
こうして第22回ラクロス全日本選手権大会を制したのはNLC SCHERZOであった。日本一を決めるにふさわしい、素晴らしい戦いを見せてくれた両者に心から拍手を送りたい。
*フォトギャラリー「2011全日本選手権・女子決勝」はこちらへ
・Text:全日本選手権大会実施本部 広報宣伝班・小原未央(玉川大学)、明角文香(玉川大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
日本ラクロス協会広報部・前田浩一
場所:東京・江戸川区陸上競技場
NLC SCHERZO(白) vs FUSION(黄)
スコア
チーム
|
前半 | 後半 |
TOTAL
|
NLC SCHERZO
|
3
|
7
|
10
|
FUSION
|
3
|
2
|
5
|
NLC SCHERZO | FUSION |
#10 井倉 涼子 (2)
|
#2 能村 佐知子 (1) |
#12 浅井 美帆 (2)
|
#11 杉本 美歩 (1) |
#22 青木 絵理 (2)
|
#18 内野 麻子 (1) |
#5 松本 夏子 (1) | #21 鎌田 ゆい (1) |
#11 飛澤 園子 (1) | #34 長江 泉名 (1) |
#13 栗原 優里 (1) | - |
#19 山田 幸代 (1) | - |
主審 | 山田 章子 |
副審 | 五東 幸子 |
野田 淑子 | |
喜嶋 志子 |
・最優秀選手賞:#4 富田真世(NLC SCHERZO)
・優秀選手賞:#2 能村佐知子(FUSION)
ゲームレポート
2011年12月18日、東京・江戸川区陸上競技場にて第22回ラクロス全日本選手権が行われた。12月の厳しい寒さの中に時折日射しが差し込む中、日本一をかけてぶつかるのは怒涛の攻撃で立教大学を破ったFUSIONと大学選手権王者の関西学院大学を破ったNLC SCHERZO(以下SCHERZO)である。
ドローを奪ったのはFUSION。しかし、ドローを奪った後ボールダウンしてしまいSCHERZOボールになってしまう。このままSCHERZOの攻撃が始まるのかと思いきや、SCHERZOのパスをFUSIONがインターセプトすると一気にFUSIONの攻撃。パス回しをしてSCHERZOのディフェンスを惑わせると、最後は#34長江が1対1を仕掛けシュートを決める。前半30秒、早速1-0でFUSIONのリードとなる。
どうしても同点に追い付きたいSCHERZOとこのまま波に乗りたいFUSION。点が決まった直後のドローでのグラウンドボールの競り合いに勝ったのは、FUSION。一瞬の隙も逃さないFUSIONは常に1対1を仕掛ける。しかしSCHERZOのG#4富田のナイスセーブが続く。
SCHERZOがデンジャラスチェックやフリースペーストゥゴールの侵害、FUSIONがブロッキングなどお互いファールが続いてしまう中、FUSIONのボール保持時間が長くなり始める。そして、中へ切れ込んできた#11杉本へゴール裏からのパスが通り綺麗にシュートが決まった。前半6分、これで2-0となりFUSIONは点差を広げた。
その後も点差を広げようとFUSIONは1対1を仕掛け続ける。しかしシュートがなかなか決まらない。FUSIONがチャージングのファールをしてしまうと流れが変わり始め、SCHERZOは一気に攻め始める。パス回しをしてFUSIONのディフェンスを惑わせると最後はセンターから1対1を仕掛けた#22青木が決める。前半11分、2-1。
その後も両者激しい攻防が続く。FUSIONのプッシングによりフリーシュートを与えられたSCHERZOはFUSIONにナイスディフェンスをされる中でもシュートを撃ちにいく。惜しくもボールダウンとなってしまうが、その後のグラウンドボールを制したSCHERZO#12浅井がシュートを決め、2-2の同点となる。
SCHERZOのパスミスによりFUSIONボールになるとFUSIONがリードしようと攻める。ゴール裏から左上の#21鎌田にパスが出ると一気に1対1を仕掛けシュートを放つ。前半19分、これが決まり、またしても3-2とFUSIONがリードする。
しかしその直後のドローを奪ったSCHERZO#5松本は速攻でシュートを放つ。これが綺麗に決まりすぐさま3-3の同点とすると、そのまま前半が終了する。
3-3の同点。日本一を決めるにふさわしい見事な戦いである。
後半戦も、両者一歩も譲らない戦いが続く。
後半最初のドローはグラウンドボール合戦でスタートした。
その後FUSIONのカバーリングにより、SCHERZOの攻撃が始まる。早速#22青木が、角度があまりない所から力強いシュートを撃つ。しかし惜しくも枠外でシュートは決まらず。その後もチェイスによりSCHERZOの攻撃が続く。後半2分30秒、#10井倉がゴール裏から1対1でディフェンスを2人引き寄せ、フリーになった#19山田にパスしゴール前でシュートを決める。3-4でSCHERZOが後半最初の得点を奪う。
その後のドローは点を取り返したいFUSIONが獲った。SCHERZOがフリースペーストゥーゴールの侵害を何度も繰り返してしまい、#9小林にイエローカードが提示された。FUSION#26がフリーシュートを撃つがゴーリー#4富田がナイスセーブをする。SCHERZOの攻撃が始まる。FUSIONはディテイニングやブロッキングや3秒ルールなどファールを犯し続けてしまう。そしてSCHERZO#10井倉が1対1から見事にシュートコースを狙いシュートが決まる。3-5でSCHERZOがリード。
点差を縮めたいFUSIONは、すぐに#18内野がゴール前でシュートを決める。スティックが合法かどうか、SCHERZOからクロスチェックが申請されるが、審判は合法と判定し4-5となった。
その後も両者激しい攻防が続く。どちらも1対1を仕掛けるがディフェンスがゴール前をしっかり守り、なかなかシュートを決めることができない。そんな中、後半9分FISIONのフリースペーストゥーゴールの侵害によりSCHERZO#13栗原にフリーシュートを与えてしまい、#13栗原はシュートを決める。4-6となり再び点差を広げた。
両者グラウンドボールを必死に奪い合う。後半12分が過ぎようとした頃、SCHERZO#22青木がゴール裏から1対1し、ディフェンスを引き付けた所で切り返しシュート。4-7でSCHERZOが大きくリード。ここでFUSIONがタイムアウトをとる。ここから一気にFUSIONが攻めていく。しかし、なかなかシュートが決まらない。そして今度はSCHERZOがタイムアウトをとる。タイムアウト後はSCHERZOの攻撃から始まった。#10井倉が、ディフェンスが一瞬気を抜いた隙に、切り返しスピードのあるシュートで点を決めた。4-8でSCHERZOが点差を広げていく。
これ以上点差を広げたくないFUSIONは強気で攻める。FUSIONのアタック時間が続く中、#2能村がゴール前15mから1対1を仕掛けディフェンスを抜きシュートを決め、点を奪い返す。5-8でSCHERZOのリード。
FUSIONはナイスディフェンスを続けるが、プッシングやデンジャラスチェックやブロッキングを犯してしまう。両者一歩も引かない戦いが続く。後半も残り2分となった時、SCHERZO#11飛澤がシュートを決め5-9となる。
ここで再びFUSIONのタイムアウト。
再開後のドローはグラウンドボールになり、両者何が何でも奪いたいという気持ちが表れていた。後半も残り時間2分。FUSIONは必死に守ったが、SCHERZO#12浅井が素早いカットインをし、フリーでシュートを決める。5-10でSCHERZOがリード。後半残り15秒。最後のドローもやはり両者激しくグラウンドボールを奪い合う。SCHERZOがボールを獲ったところで試合終了のホイッスルが鳴った。
5-10で、SCHERZOが大きく点差をつけ勝利した。
こうして第22回ラクロス全日本選手権大会を制したのはNLC SCHERZOであった。日本一を決めるにふさわしい、素晴らしい戦いを見せてくれた両者に心から拍手を送りたい。
*フォトギャラリー「2011全日本選手権・女子決勝」はこちらへ
・Text:全日本選手権大会実施本部 広報宣伝班・小原未央(玉川大学)、明角文香(玉川大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
日本ラクロス協会広報部・前田浩一
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