中国地区・フレッシュマンキャンプ
2013/06/27
2013年5月25日(土)、26日(日)の二日間をかけて、岡山県(玉野市)・玉野スポーツセンターにて中国地区フレッシュマンキャンプを開催した。
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『(ラクロスに触れてから)はじめの100時間』に注目し、例年の8月開催から大幅に時期を前倒しての開催となったこのキャンプには、『3L~LacrosseをLikeからLoveへ』のテーマのもと、中国地区のフレッシュマン160人(男子73人・女子87人)が集まった。グラウンドでは男女に分かれ、強化部スタッフのもと、徹底した基礎技術の指導を行った。
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[左:キャンプには強化部、審判員と多くのスタッフが関わる / 右:川本コーチ(強化部)]
男子会場ではまず体全体を使ったフォームを1年生に染み込ませた。腕だけでなく、背中、足など体のあらゆる部分を駆使し、体重移動を意識しながらその力をボールに伝える。まず目指したのは『力強いシュート』の実現だった。
フォームの確認後に行われたミニゲームでは、「練習でのフォームをゲームの中で実践させたい」気持ちとは反対に、なかなかプレーがシュートチャンスまで繋がらずシュート本数が増えていかなかった。挙がった課題は繋ぎのプレー。オンボールマン(ボールを保持する選手)の視野取り、オフボールマンのヘルプ、そして確実なグラウンドボールの処理。シュートへ至るまでのポイントが徐々に選手の中で浮かび上がってきた。
以降、個人技術面ではグラウンドボールや、スクープした後にボックスの中に確実にボールをしまうことに重点を置き、チーム技術面ではハウスドリル(きめられた範囲内でのパス練習)でスペースへの走り込みを意識させた。コーチ陣は練習の意図を明確化し着実に課題と向き合わせた。
すると選手の間に大きな変化が見え始める。プレーが繋がり始めシュートチャンスが急増、ミニゲーム全体を通じて終始はやい展開、攻撃的な姿勢でのラクロスが実現された。『選手たちの成長の速さに驚いた。2日間を通して具体的なゲームメイクをできるまでに至ったことに非常に満足している』。川本(強化部)の言葉にある通り、コーチ陣は1年生たちに大きな手ごたえを感じていた。

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[左:スティックの持ち方から指導 / 右:スティックを持たないでハウスドリルを行う(スペースの使い方を確認)]
女子会場でも同様にスティックの扱いに主眼が置かれた。スティックの持ち方から始まり、体を大きく使っての素振り。はじめの100時間だからこそ正しいフォームを染み込ませることが重要である。グラウンドボールやシュートと、1日目はその後も徹底した個人技術の指導が行われた。
2日目のテーマはチームの中での動き方へとシフトした。スペースの創出と動き出ながらのプレー習得を目的にしたハウスドリルでは、まずはオフボールで、次にスティックは置いて手でボールを扱う。このように徐々にステップアップしていくことでスティックの扱いが未熟でも「チームの中での動き方」に集中できる狙いだ。ハウスドリル後に行われたミニゲームでは選手から「ゴールに向かってハウスがイメージできた」等の声が聞かれたことから、チームの中での動き方も着実に根付き始めていることが分かる。
『まだスティックを持ち始めて日が浅い分、癖がついておらず、スポンジのように教えたことを吸収する』と今泉(強化部)は振り返る。このフレッシュマンキャンプを通し、改めてはじめの100時間の重要性が確認された。
何よりグラウンド内外問わず積極的にコーチに指導を乞う選手の姿が見られたことが、このキャンプの成果を表している。選手自身が成長を感じそれを楽しんでいるのであろう。ラクロスに携わる全ての人に、この楽しむ姿勢が根本にあることを忘れずにいてほしい。
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[左右:ミニゲーム]
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[写真:宿舎では、マネージャー座談会も実施した(強化部東エリアSG長・橋本ちさと)]
・Text&Photo:日本ラクロス協会事務局広報部(中四国地区)・村上典大、同事務局次長補佐(中四国地区)・田原正太
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[左:キャンプには強化部、審判員と多くのスタッフが関わる / 右:川本コーチ(強化部)]
男子会場ではまず体全体を使ったフォームを1年生に染み込ませた。腕だけでなく、背中、足など体のあらゆる部分を駆使し、体重移動を意識しながらその力をボールに伝える。まず目指したのは『力強いシュート』の実現だった。
フォームの確認後に行われたミニゲームでは、「練習でのフォームをゲームの中で実践させたい」気持ちとは反対に、なかなかプレーがシュートチャンスまで繋がらずシュート本数が増えていかなかった。挙がった課題は繋ぎのプレー。オンボールマン(ボールを保持する選手)の視野取り、オフボールマンのヘルプ、そして確実なグラウンドボールの処理。シュートへ至るまでのポイントが徐々に選手の中で浮かび上がってきた。
以降、個人技術面ではグラウンドボールや、スクープした後にボックスの中に確実にボールをしまうことに重点を置き、チーム技術面ではハウスドリル(きめられた範囲内でのパス練習)でスペースへの走り込みを意識させた。コーチ陣は練習の意図を明確化し着実に課題と向き合わせた。
すると選手の間に大きな変化が見え始める。プレーが繋がり始めシュートチャンスが急増、ミニゲーム全体を通じて終始はやい展開、攻撃的な姿勢でのラクロスが実現された。『選手たちの成長の速さに驚いた。2日間を通して具体的なゲームメイクをできるまでに至ったことに非常に満足している』。川本(強化部)の言葉にある通り、コーチ陣は1年生たちに大きな手ごたえを感じていた。
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[左:スティックの持ち方から指導 / 右:スティックを持たないでハウスドリルを行う(スペースの使い方を確認)]
女子会場でも同様にスティックの扱いに主眼が置かれた。スティックの持ち方から始まり、体を大きく使っての素振り。はじめの100時間だからこそ正しいフォームを染み込ませることが重要である。グラウンドボールやシュートと、1日目はその後も徹底した個人技術の指導が行われた。
2日目のテーマはチームの中での動き方へとシフトした。スペースの創出と動き出ながらのプレー習得を目的にしたハウスドリルでは、まずはオフボールで、次にスティックは置いて手でボールを扱う。このように徐々にステップアップしていくことでスティックの扱いが未熟でも「チームの中での動き方」に集中できる狙いだ。ハウスドリル後に行われたミニゲームでは選手から「ゴールに向かってハウスがイメージできた」等の声が聞かれたことから、チームの中での動き方も着実に根付き始めていることが分かる。
『まだスティックを持ち始めて日が浅い分、癖がついておらず、スポンジのように教えたことを吸収する』と今泉(強化部)は振り返る。このフレッシュマンキャンプを通し、改めてはじめの100時間の重要性が確認された。
何よりグラウンド内外問わず積極的にコーチに指導を乞う選手の姿が見られたことが、このキャンプの成果を表している。選手自身が成長を感じそれを楽しんでいるのであろう。ラクロスに携わる全ての人に、この楽しむ姿勢が根本にあることを忘れずにいてほしい。
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[左右:ミニゲーム]
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[写真:宿舎では、マネージャー座談会も実施した(強化部東エリアSG長・橋本ちさと)]
・Text&Photo:日本ラクロス協会事務局広報部(中四国地区)・村上典大、同事務局次長補佐(中四国地区)・田原正太
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