第16回全日本ユース選抜選手権大会・決勝戦(女子)

2014/08/26

2014年7月6日(日)、ヤマハリゾートつま恋(静岡県・掛川市)にて第16回ラクロス全日本ユース選抜選手権大会、決勝戦を行った。前日の雨上がりの蒸し暑い気温のもと始まった女子の試合は女子関東ユース選抜(以下、関東)と女子関西ユース選抜(以下、関西)によるものだった。

決勝戦1決勝戦2

スコア
チーム
前半
後半
TOTAL
関東ユース選抜
6
2
8
関西ユース選抜
1
0
1
ゲームレポート
前半
関東#4佐藤と関西#14神前によるドローで試合が開始された。
ドローによって飛ばされたボールを掴み最初にチャンスを迎えたのは関東であった。きれいにパスを繋ぎゴール前でシュートを放つも、関西ゴーリー#6初田に阻まれ得点とならず。ここでボールを掴んだ関西がクリアを繋ぎ足で運び、チャンスを狙いシュートを放つが枠外で得点ならず。
両チームなかなか先制点を譲らないなか、関西#71のカバーリングファールによってボールを手にした関東#8山崎が関西ゴールへ独走し、#3寺西へパスを繋ぎ、寺西から11m扇内でフィードを受けた#高橋がついに試合開始5分8秒で先制ゴールを決めた。その54秒後、続いて関東#3寺西が関西の堅守を破る軽やかなフットワークを魅せ関東2得点目を挙げる。

その後、両チームすばらしい攻守を魅せ、シュートを放つも両チームゴーリーの好セーブによりゴールネットを揺らす様子はなかったが、流れを取り戻すように関東#58鈴木、#55福山、#4佐藤が連続で得点を挙げる。
これ以上得点を離されたくない関西はここから反撃を開始する。関東#4佐藤と関西#66藤井のドローによって飛ばされたボールがグラウンドに跳ね、混戦の末グラウンドボールを手にした関西#77阿部が相手ゴールへと勢い強く攻める。その流れを手にした関西#14神前がゴール右上から1対1を仕掛け関東のゴールネットを強く揺らし関西初得点を挙げる。
その後、得点を取り返すように攻める関東のシュートを関西ゴーリー#6初田がセーブし、関西が固い守りをするも、関西によるファールによりボールを手にした関東#高橋が、前半残り10秒でフリーシュートを決め6-1でハーフタイムを迎えた。

後半
そして迎えた後半、関東#4佐藤と関西#66藤井のドローにより試合が再開された。
ボールを手にした関西がチャンスを狙うも、前半の流れを譲らない関東がダウンボールによりボールを手にする。関東の攻めが勢いを増すなか、関西のディフェンス陣のあたりの強さに攻撃のチャンスが生まれず15m半円でのボールまわしが続く関東。しかし、関東#44渡邉がディフェンスを抜きゴール前でシュートを決めた。

関西のベンチから雰囲気を高める声が上がる。
グラウンドボールに対し素早く反応しマイボールにする関東が攻めを見せようとしたが、ここで関東#55福山のデンジャラスプロぺリングによりイエローカードが科され、関東は一人少ないマンダウン状態になった。チャンスを狙う関西のクリアにより試合が再開されるも、関東がボールを奪い、攻めを見せてシュートを放ったが関西ゴーリー#55前谷がセーブし、ボールを手にした関西の攻撃が始まる。相手ゴールへボールを運び関東のディフェンス陣の抜いた関西は、チャンスはあってもシュートを決められない。ここでダウンボールに対し素早く反応しマイボールにした関東が再び攻めに入り試合時間残り22秒で関東#58鈴木が1対1でシュートを決める。

素早くドローをセットし、関西がボールを手にし攻めに入ろうとした時点で試合終了を告げるホイッスルが鳴った。最後までボールを追いかけ意地を見せつけた関西に対し、圧倒的な得点差を見せつけた関東は8-1で関西に勝利した。

決勝戦3優勝した関東ユース選抜
[左:優勝した関東ユース選抜]


・Text:第16回ラクロス全日本ユース選抜選手権大会実施本部役員・渡辺千晴(日本学生ラクロス連盟東海支部副委員長/愛知淑徳大学)
・Photo:第16回ラクロス全日本ユース選抜選手権大会実施本部役員