第22回中四国学生ラクロスリーグ戦(決勝戦・男子)

2014/12/23

日時:2014年11月1日(土) 13:15試合開始
場所:広島県(広島市)・広島広域公園第二球技場


徳島大学 vs 岡山大学

徳島大学岡山大学

スコア
チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
徳島大学
3
1
2
2
8
岡山大学
1
0
1
3
5
得点者
徳島大学 岡山大学
#4 中野 太郎 (3) #2 茶島 圭介 (3)
#18 今中 大輔 (2) #11 高居 孝輔 (1)
#26 三代 尚弘 (2) #27 吉門 修平 (1)
#24 玉木 漱亮 (1)
審判員
主審 西原 宏起
副審 和田 航平
杉本 明信
CBO 横浜 智基
ゲームレポート
 2014年11月1日(土)、広島県(広島市)・広島広域公園第二球技場にて、第22回中四国学生ラクロスリーグ戦決勝戦、徳島大学(以下、徳島) vs 岡山大学(以下、岡山)の試合を行った。
 中四国学生ラクロスリーグ戦5連覇中の絶対王者岡山に、徳島はいかに立ち向かうか。

試合1試合2

 第1Q、フェイスオフを制したのは岡山。ゾーンディフェンスを敷く徳島に対し、立ち上がりから果敢にミドルシュートを放ち、ゴールを狙っていく。
 前半4分、岡山#11高居がミドルシュートを放ち、ファーストゴールを奪う。岡山先制。そのまま流れが岡山に傾くかに思われたが、直後のフェイスオフを徳島大学が制し、簡単に流れは渡さない。流動的なボール回しから、徳島#26三代、#4中野らがゴールを狙っていく。
 岡山のイリーガルボディチェックによりエキストラマンオフェンスのチャンスを得た徳島は、ゴール右横からボールをキープした#4中野がディフェンスを突破。ゴーリーとの1対1を落ち着いて決め、すぐさま追い付く。
 直後のフェイスオフを制したのは徳島大学。徳島#26三代が右横からミドルシュートを突き刺し、徳島が勝ち越す。
 その後のフェイスオフも徳島がボールをポゼッション。岡山、オフェンスの機会を中々得ることができない。その後、右横でボールをキープした徳島#4中野が1対1からシュートを決め、追加点。3-1の徳島リードで第1Qを終える。

 第2Q最初のフェイスオフは徳島が制す。落ち着いてボールを回し、徳島のオフェンスが続く。
 チェイスを制した岡山がクリアを成功させた所で、降雨による試合中断となる。その後も雨は強まり、降雨によるコールドゲームも懸念されたが、1時間強の中断を挟み、試合再開。この中断が、両チームにどのような影響を及ぼすか。
 再開後ファーストゴールは徳島#4中野。ゴール裏からの1対1から得点する。
 その後、岡山は徳島のスラッシングによりエキストラマンオフェンスのチャンスを獲得。岡山#32早川らが果敢にゴールを狙うも、徳島#69枝川(ゴーリー)が立ちはだかり、数的不利を無失点で切り抜ける。
 その後は両チーム攻め手を欠き、得点には至らない。徳島のテンマンライドを突破した岡山がゴールを決めたかに思われた場面もあったが、岡山ベンチがそれ以前にタイムアウトを要求していたため得点ならず。4-1の徳島リードで前半を折り返す。

試合3試合4

 ハーフタイムのスティックチェックは双方合法であったものの、第2Q終了間際に岡山がパーソナルファールを犯したため、徳島のエキストラマンオフェンスが持ち越され、徳島ボールで後半が開始される。その後、徳島はパスミスからボールを失うが、積極的なライドでボールを奪い返し、#26三代がミドルシュートを決め、貴重な追加点。
 岡山も取られてばかりではない。ゴール裏でキープした#11高居のフィードに#2茶島が反応。強烈なミドルシュートを放つ。ここまで好セーブを見せていた徳島#69枝川(ゴーリー)も反応出来ず、5-2となる。岡山、反撃の糸口を掴めるか。しかし、直後のフェイスオフを徳島がポゼッション。#45澤野井(フェイスオファー)が圧倒的な強さを見せ、岡山に流れを与えない。
 その後は攻守が目まぐるしく変わる展開となる。双方シュートまでは持ち込むものの、両チームのゴーリーが好セーブを連発。得点には至らない。
 試合の展開を左右しうる次の得点を挙げたのは徳島。#18今中が右下から切り込んで行き、豪快なシュートを決める。その後、ボールをポゼッションした岡山はパス回しから、次々にシュートを放ちリズムを作っていくも、得点には至らず、第3Q終了。6-2で徳島リード。

 第4Q、最初のフェイスオフを岡山が制し、徳島ゴールに迫る。岡山#11高居のシュートはセーブされたものの、ダウンボールを#2茶島が押し込み、6-3。岡山反撃ムードが漂う中、両チームの応援にも一層力が入り、会場は熱気を帯びていく。
 その雰囲気の中、徳島#24玉木がゴール左上でディフェンスを突破。ミドルシュートを決め、貴重な追加点を挙げる。岡山ベンチは、徳島#24玉木に対してスティックチェックを要求。これが合法であったため、岡山に3分間のマンダウンが課せられる。
 このピンチを、岡山ディフェンス陣は鬼気迫る守りで無失点で切り抜ける。するとマンダウンが解除された直後、岡山にチャンスが訪れる。#11高居のフィードをゴール前で受けた#27吉門が落ち着いて決めて7-4。
 タイムアウトを挟んで、岡山ディフェンス陣は徳島に対してダブルチームを敢行。この作戦が効果的に働き、徳島はオフェンス時間を確保できない。奪ったボールをオフェンスに繋げ、岡山#2茶島が豪快なミドルシュート。7-5。岡山が王者の意地を見せる。
 依然、岡山の流れは続き、岡山#29岡田らがゴールに迫る。しかし、ここで徳島ディフェンス陣が気迫溢れるプレーを見せる。徳島#69枝川(ゴーリー)のゴーリーセーブから、パスを受けた#2山崎がクリア。岡山はこのクリアに対して、2度のファールを犯してしまい、ツーマンダウンとなってしまう。
 このチャンスを生かして、徳島#18今中が得点。岡山、万事休すか。その後は両チーム得点ならず、試合終了。8-5で徳島の勝利となった。
 徳島が王者岡山を倒し、創部以来、悲願の中四国学生ラクロスリーグ戦初優勝を成し遂げた。

 試合後、徳島・岡山両チームの熱闘を称え、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。今後も両チームの活躍に注目したい。


・Text:日本ラクロス協会中四国地区内学生連盟 広報委員長・安東直之
・Photo:日本ラクロス協会広報部(中四国地区)・上原佑介