第22回中四国学生ラクロスリーグ戦(決勝戦・女子)

2015/02/02

日時:2014年11月1日(土) 11:00試合開始
場所:広島県(広島市)・広島広域公園第2球技場


女子決勝戦
愛媛大学(白) vs 岡山大学(青)

愛媛大学岡山大学

スコア
チーム
前半 後半
愛媛大学
0
7
7
岡山大学
10
6
16
得点者
愛媛大学 岡山大学
#73 野山 すみれ (2)
#68 山本 歩美 (4)
#7 松永 奈々 (1) #8 福田 えみか (3)
#10 武西 優美 (1) #2 富永 葉月 (2)
#11 塩田 恵美 (1)
#11 小谷 智恵 (2)
#15 山本 翠 (1) #17 吉野 永里子 (2)
#99 加藤 梨子 (1) #21 綱島 佳那子 (2)
#14 中河 舞 (1)
審判員
審判団
主審 山田 徳子
副審 根井 良江
中村 奈津子
テーブルオフィシャル 前田 ゆき
フォトレポート
 2014年11月1日(土)、広島県(広島市)・広島広域公園第二球技場にて、第22回中四国学生リーグ戦決勝戦を行った。女子戦の対戦カードは、愛媛大学(以下、愛媛)対岡山大学(以下、岡山)。今回も前年と同じ試合校が決勝戦に登りつめた。

試合1決勝戦2

前半
 愛媛#9安原と岡山#11小谷のドローにより試合開始。だが、早々の再ドロー。それを制したのは岡山#11小谷。岡山#11小谷はそのままゴール裏までボールを運び、#2冨永にパスが回ったところで、すかさずカットしてきた岡山#8福田がシュート。華麗に先制点を決める。
 その直後、愛媛も負けじと#7松永がドローを獲り、今度は愛媛がゴールへパスを繋ぐ。だが、ゴール前にてパスが繋がらず、ラインアウト。攻めきれないまま、岡山ボールへ。岡山ゴーリー#96黒瀬から、サイドに出たボールを岡山は着実にゴール裏まで運び、ゴール左裏#21綱島が1対1を仕掛けるが、愛媛のDFが立ちはだかる。岡山は形成を立て直し、攻撃は続く。その後、攻める岡山に対し、愛媛のファールでフリーシュートとなるが、得点ならず。岡山はチェイスを確実に取り、ゴール右上にいた#8福田にボールを回す。そこから1対1を仕掛けた#8福田に対し、愛媛が2度目のファールを犯し、#8福田のフリーシュートとなる。ここでも、#8福田はゴール左上に鋭いシュートを放ち、#8福田の連続得点で岡山2点リード。

 立て直したい愛媛だが、ドローによるファールで、またもや攻撃は岡山。このチャンスを逃さない岡山、#21綱島がゴール左上からギブ&ゴーで攻撃を仕掛け、シュート。ここは愛媛のファールがあり、フリーシュートとなるが、岡山#21綱島は再度のシュートチャンスを確実に決め、愛媛対岡山・0‐3。
 反撃を図りたい愛媛はその後、#10武西らがゴールを狙うも、ミスが目立ち十分にオフェンス時間を確保できないまま。岡山のペースで試合が続いていく。岡山#21綱島、#14中河、#17吉野らが立て続けに決めて0‐6。なおも攻勢はとどまらず、ドローを制した岡山#11小谷がそのまま高速で駆け上がり得点。0‐7。愛媛、一矢を報いることができるか。
 愛媛#88河西、#10武西がゴールマウスに迫るも得点には至らず、終始岡山ペースで試合が展開していく。岡山#68山本が0‐10となる得点を決めた直後に笛が鳴り、前半終了。前半戦は岡山が圧倒する形となった。愛媛、後半に攻勢に転じることができるか。

決勝戦5

後半
 後半最初のドローを制したのは愛媛。しかしその後ターンオーバーとなり、岡山#68山本が決めて0‐11。直後、またも#68山本が得点。0‐12。岡山、後半開始後も攻撃の手を緩めず、攻勢が続く。
 しかし、ここでついに愛媛に得点が生まれる。#99加藤、#7松永が立て続けにシュートを放ちリズムを作り、#39阿部のフィードを受けた#11塩田が得点。愛媛、反撃の糸口を掴めるか。しかし、この場面で岡山#68山本、#2冨永の連続得点。1‐14。負けじと、ゴール左上でフリーシュートを獲得した愛媛#10武西が力強く振りぬいたシュートが岡大ゴールに刺さる。2‐14。

 ここから、愛媛の反撃が始まる。ハーフライン近くでボールを受けた愛媛#73野山が圧倒的なスピードで相手ディフェンスを置き去りにし、豪快なシュート。3‐14。さらに、愛媛#7松永のパスを受けた#99加藤がスペースに走り込み、ゴール左隅にランニングシュートを決める。ここで流れを止めたい岡山はタイムアウトを要求するも、愛媛の勢いは止まらない。#73野山がディフェンスを突破し、愛媛の4連続得点。しかし、ここで愛媛のチェックアップミスにより、ゴール前で空いたところを、岡山は見逃さない。愛媛ゴーリーとの1対1を#11小谷が確実に決め、1点を返す。流れは岡山に戻ったかと思いきや、ここで岡山がドローでファールを犯し、またもや愛媛にチャンスが来る。流れに乗った愛媛、攻撃の手を緩めず、#10武西が右上から1対1をかけ、ゴール裏へ回し、#10塩田のアシストで、ゴール前で空いた#15山本がすばやくゴールを決めた。さらに、次のドローも愛媛#15山本が獲る。#88河西から#7松永の1対1で愛媛にフリーシュートが与えられ、ここで決めたい愛媛、#7松永がDFをかわし、ゴール右上への鋭いシュートで、さらに連続得点となる。7-15。
 だが、巻き返しもここまで。このまま黙っていない岡山は、次のドローを獲りゴールを狙う。それを愛媛が取り返し攻めるが、両者互いにミスが重なり、ターンオーバーが続く。それを破ったのは、やはり岡山。今度はクリアブレイクでつないだパスで、#2冨永が決定打を放った。その後、試合終了30秒前、愛媛も必死に攻め上げたが、ここでタイムオーバー。7-16で岡山の堂々の勝利となった。

決勝戦4試合3

 今試合は、岡山がその組織力で攻撃の手を緩めず、どの選手も決定的な場面で確実にシュートを決める姿が印象的であった。前半、試合は岡山のワンサイドゲームに見えたが、後半の愛媛の追い上げと、流れを決して譲らない岡山の攻防には、両者のこの試合にかける思いの強さがうかがえた。昨年度とは違う結果となった決勝戦は観客を大いに沸かせた。両者のさらなる躍進に期待する。


 ・Text:日本ラクロス協会事務局中四国地区内学生連盟執行部・安東直之、同広報部(中四国地区)・加藤梨子
・Photo:日本ラクロス協会広報部(中四国地区)・上原佑介