第7回男子19歳以下世界大会:日本人審判員派遣報告

2012/09/17

2012年7月12日~21日にかけて開催された第7回FIL男子19歳以下世界選手権大会に、日本から派遣された審判員が参加した。

審判団

今回は、フィンランドのトゥルク(Turku)にて開催され、7月12日~21日の10日間に亘って、12ヶ国による熱い戦いが繰り広げられた。今大会では、残念ながら日本代表の参加は見送られたが、日本から3名の審判員が派遣された。
審判団は、世界9ヶ国24名の審判員とアセッサー(審判員のパフォーマンスを評価する査定員)11名、合計35名で構成されており、その国の代表が参加していない国際大会においても複数名の審判員が派遣されていることは、日本の審判員のレベルが高いことの証である。

予選リーグでは、前回覇者のアメリカが、イラコイナショナルズに予選で負け、ライバル国であるカナダ(前回準優勝)にも負けるなど波乱が見られたが、準決勝戦・決勝戦では見事に雪辱を果たし、有終の美を飾った。
USA01USA02

この大会に参加した日本人審判員と担当した主な試合は以下の通りである。

■稲垣和彦審判員
予選のEngland-AustraliaやGermany-Wales等で審判を務めた。
稲垣審判員1稲垣審判員2
稲垣審判員3稲垣審判員4

■金子剛之審判員
Play-in-gameのAustralia-Finlandや11位決定戦のNetherlands-Korea等で審判を務めた。
金子審判員1金子審判員2
金子審判員3金子審判員4

■近藤雄亮審判員
準決勝戦のEngland-Canadaや5位決定戦のAustralia-Czech Republic等で審判を務めた。
近藤審判員1近藤審判員2
近藤審判員3近藤審判員4


■大会所感(近藤雄亮審判員)
この大会を振り返ってみると、日本の審判員がブルーディビジョン(上位チームのディビジョン)の試合や順位決定戦に派遣さ れる等、存在感を十分に発揮することができた。これは審判員個人の能力が評価されたのみならず、日本ラクロスのレベルが高いことを証明できたと確信してい る。
しかしながら、主審としてのリーダーシップや英語によるコミュニケーション能力を更に伸ばしていく必要があり、今後の課題として残った。
次 の世界大会(第12回FIL男子ラクロス世界選手権大会)が開催される2014年7月まであと2年弱、今大会で指摘された内容を修正し、自身のレベルアッ プと後続の育成に努めることで、間接的ではあるかもしれないが、日本ラクロスの発展に貢献できればと思う。2014年7月、アメリカで日本ラクロスの旋風が起こることを期待して。


・Text&Photo:日本ラクロス協会公認審判員・近藤雄亮
・Photo:日本ラクロス協会公認審判員・稲垣和彦、金子剛之