第25回関東学生ラクロスリーグ戦(準決勝戦・女子第2試合)

2012/11/09

日時:2012年11月3日(土・祝) 17:00試合開始
場所:東京(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場


慶應義塾大学(白) vs 青山学院大学(緑)

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スコア
チーム
前半 後半
TOTAL
慶應義塾大学
3
3
6
青山学院大学
1
4
5
審判員
主審 宮崎 彩
副審 五東 幸子
椎木 絵理
富岡 由紀絵
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ゲームレポート
11月3日、夕暮れ時のプレーをしやすい涼しい気温の中、関東学生ラクロスリーグ戦・女子準決勝戦・第二試合を大井ふ頭中央海浜公園第二球技場で行った。
悲願の初優勝を狙う、去年の準優勝校である慶應義塾大学(以下、慶應)と、今回初めて準決勝戦まで駒を進めてきた青山学院大学(以下、青学)との戦いだ。

両大学の応援による大声援の中、試合開始。両校共にシュートのチャンスを得るものの、互いのディフェンスを崩せず、なかなか得点に繋がらない。しかし、青学のシュートをセーブした後の慶應のクリアから流れが変わった。このクリアがとても速く繋がり、青学のゴーリーが少しゴールサークルの外に出ていたところを狙って、#20からフリーでパスを貰った#0が、ゴールまで15m以上離れた所からのシュートを決め、先制点を挙げた。試合開始5分、1-0で慶應のリードだ。
それからしばらく双方一歩も譲らない状態でゲームは続いていったが、開始10分、慶應#38がゴール右上からの1対1でDFをかわし、追加点となるシュートを決めた。これで2-0だ。
この後も慶應のボール支配率が高いと思われる展開が続き、一方青学はファールが目立った。しかし青学は、タイムアウト後に雰囲気が変わった。慶應がブロッキングのファールを犯し、青学ボールに。そして青学の#86がゴール右上からの1対1でシュートを決め、前半終了までラスト8分の所で2-1となった。

1点差まで詰められ、ここで点差を広げたい慶應。青学のブロッキングのファールによりゴール近くで慶應にチャンスが生まれた。そして前半終了までラスト2分半、ゴール左上から#0がシュートを決めた。#0はこの試合で2点目の得点だ。
そろそろ点が欲しい青学だが、なかなかシュートが決まらない。攻撃時間は長かったのだが、惜しい場面が多くあったものの決定打となるシュートは見られなかった。ここで慶應の#22がデンジャラスチェックのファールでイエローカードを提示され、3分間の退場となった。一人多い状態で有利な青学は、ここで点を決めたい所だったが、残念ながら前半終了のホイッスルが鳴った。

後半、何とか追いつきたい青学が試合の流れを掴んだ。積極的に攻めて慶應のファールを次々と誘い、後半開始3分、#7が1対1でシュートを決めた。これで3-2。青学が1点差まで詰め寄ってきた。
このままではいられない慶應も意地を見せた。先ほどの青学のシュートのたった2分後の後半5分、#33がゴール左上からの1対1でシュートを決め、4-2となった。応援団の声援も一層大きくなった。

その後、両校ともデンジャラスチェックなどのファールが増え、試合はますます白熱してきた。
後半8分、青学の#35が、#25から的確なパスを受けると、ゴール右上からのシュートを決め4-3なり、また青学が差を縮めた。その後も青学が攻め続けるが、シュートがゴールネットを揺らしたもののインザクリースのファールでノーゴールになってしまう場面や、ゴール前でボールダウンしてしまい慶應のポゼッションになってしまうなど、なかなか得点に繋がらない時間帯が続く。その流れが変わったのが試合終了まで残り12分。慶應がデンジャラスチェックのファールを犯し、青学のボールに。そして青学#7がそのまま1対1でゴール左上からシュートを決め、4-4の同点となった。
ここからしばらくターンオーバーが続き、両校、一歩も譲らない。もう一度点差をつけたい慶應だが、#33から#78へパスが入り、シュートを撃ったものの青学ゴーリーのナイスセーブにより、得点にはならず。しかしそのボールがゴール付近でダウンボールとなり、グラウンドボールの混戦に。そして残り8分、#99が至近距離からシュートを撃ち、これが慶應の追加点となった。5-4、慶應のリードだ。

試合終了時間が迫ってきている。ここからしばらく双方とも得点が入らない状況が続いた。両校ともシュートを撃つ場面は何回か見られたのだが、それぞれのゴーリーがしっかりとセーブし、クリアになって攻めるがまたセーブされる、という流れだった。この流れが変わったのが試合終了2分前。慶應のファールで青学#35にフリーシュートの機会が与えられると、ここでシュートを決めた。これで5-5、同点となった。

あと2分でどちらかがシュートを決めることが出来るのか、それともサドンデスの延長戦になるのか。会場は大声援に包まれる。
青学がボールをキープしていたが、ラインアウトにより慶應のボールへ。この時点で試合終了30秒前。慶應があと30秒で得点まで持っていけるのか、それとも青学がボールを奪い、得点に繋げられるのか。
慶應の#41から、主将の#87にボールが渡る。リストレイニングライン付近でボールをキャッチした#87は、一人でボールを運び、3人のDFを抜き、試合終了5秒前、ゴール正面からシュートを決めた。
慶應サイドの応援席の盛り上がりが最高潮となる。
そしてその後のドローは二回連続でボールが高く飛ばなかったため、スローとなった。そしてスローのボールが投げられた瞬間、試合終了のホイッスルが鳴った。

結果は6-5で、リーグ戦決勝への切符を手にしたのは慶應義塾大学だった。

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・Text:日本学生ラクロス連盟東日本支部広報委員会info班・江部早子(東京外国語大学)、渡辺千紘(大妻女子大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満