第21回ラクロス全日本選手権・男子決勝戦
2010/12/31
第21回ラクロス全日本選手権大会・男子決勝戦
日時:2010年12月19日(日) 14:00試合開始
場所:東京・江戸川区陸上競技場
VALENTIA(クラブ選手権1位) vs FALCONS(クラブ選手権2位)
スコア
得点者
審判
個人賞
ゲームレポート
12月19日、第21回ラクロス全日本選手権大会決勝が江戸川陸上競技場にて行われた。決勝に駒を進めたのは、第12回ラクロス全日本選手権を優勝したVALENTIA、そして今大会で3連覇を狙うFALCONS。日本一をかけた熱き戦いが、今始まる。
第1クォーター(以下、第1Q)、開始早々フェイスオフを奪ったFALCONS、#33高岡が左下から中へ切り込み先制点を奪う。そしてクリアアウトからチャンスを作ったFALCONS、#40青木がゴール前でパスを受け、そのままシュートを放ち2得点目を挙げる。FALCONSが流れをつかんだかのように思えたが、VALENTIA#16立花からパスを受けた#12末木が、右上からの豪快なミドルシュートで1得点目を挙げる。続けてFALCONSのミスにより、無人のゴールとなった状況で#2福本が冷静にゴールを決め、同点に追いつく。しかし、VALENTIAはファウルを犯し、FALCONSにエキストラマンオフェンスのチャンスを与えてしまう。その有利をFALCONS#5長谷川が活かしきり、追加点を奪う。続けざまに#5長谷川がまたも得点を挙げ、そして#4門田が左上から中へ切り込みシュートを決め、5得点目を奪う。これ以上差を広げるわけにはいかないVALENTIAは#18宇秋が右上からDFを強引に押し込み、1点をかえす。FALCONS2点リードの、5-3で第1Q終了。
第2クォーター(以下、第2Q)、フェイスオフ中に両チームともファウルを犯し、再びフェイスオフ。そのフェイスオフを奪ったVALENTIAは#8丸山がゴール右裏からのパスにうまく合わせ4点目を挙げる。しかし、お互いにパスミスやクリアアウトミスなどによって攻めきれない状況が続く。そんな状況の中で、VALENTIA#6小林が右上からのランニングシュートによって、同点のゴールを決める。再び振り出しに戻った状況で、追加点を挙げたい両チームだが、お互いにミスが増え、思うように攻めきれない。流れを変えようと開始10分にVALENTIAが、14分にFALCONSがそれぞれタイムアウトを取ったが、両チームのゴーリーの好セーブなどによって、お互いに均衡を破ることができない。その後も一進一退の攻防が続き、5-5の同点の状態で第2Qが終了した。
第3クォーター(以下、第3Q)、いきなりFALCONSが攻める、#3佐保田のパスから#30水田がミドルシュートを打つも枠外、FALCONSはさらに一連の流れから3本続けてシュートを狙うもゴールをこじ開けることができない。対するVALENTIAも#7須藤が1対1で崩し#89平野へパス、これを平野がミドルシュートを狙うも、惜しくも枠をとらえることができない。お互い息つまる攻防を繰り広げる中ついに試合が動く、しかしゴール裏FALCONSの#44藤平のパスからタイミング良く合わせた#23丸山がゴールを決め第3Q初の得点が挙がった。これで勢いづいたか、その後、#5長谷川のパスからゴール右上に構えていた#47荻原がミドルシュートを決め2点差に突き放す。対するVALENTIAも引き下がっていない、FALCONSのミスから奪ったボールを正確にクリアし、最後#10村松のパスから#8丸山が豪快なミドルシュートを決めると、直後のフェイスオフでは、VALENTIA#16立花がポゼッションを奪いすぐ前線へ、そのまま自らシュートを決めすぐに同点に追いついた。その後FALCONSが引き離しにかかり、終了間際、#23丸山がシュートを打つも決まらず、同点のまま第3Qが終了した。
第4クォーター(以下、第4Q)、勢いに乗ったVALENTIAが攻めかかる、第4Q序盤にタイムアウトをとったVALENTIAはその直後ゴール右上#6小林のパスから#44島袋がシュートを決め、ついに逆転、さらにその後も攻め続けるVALENTIAは、ゴール左上から#36長江が1対1を仕掛けシュート、いったんゴーリーにはじかれるも、落ちたボールを自ら拾いゴールに押し込みその差を2点差とする。このままVALENTIAペースかと思われたが、直後、FALCONS#4門田がゴール裏でキープ、パスと見せかけゴール左横、角度のないところからゴールを決め1点を返した。意地でも追いつきたいFALCONSはその後のフェイスオフをとられるもパスミスからボールを奪い返しクリア、そのつないだボールを#23丸山がつなぎ#47荻原がミドルシュートを決め同点とする。さらに、直後VALENTIAのファールによりエキストラオフェンスのチャンスを獲得すると、エキストラ中、#44藤平が豪快なミドルシュートを決め、ついに逆転、最後VALENTIAが必死の攻撃を見せるも試合終了、FALCONSが3年連続3度目の優勝を獲得した。
試合後、MVPの#44藤平は優勝の喜びとともに「FALCONSは10連覇を目標にしているチーム」と、先を見据えた抱負も忘れなかった。来年はFALCONSが4連覇を勝ち取るのか、他チームがそれを阻止するのか、今から目が離せず、来年も盛り上がることだろう。
・Report:郡司将吾(成蹊大学)/水野和樹(明治大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
・Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈
*「第21回ラクロス全日本選手権・男子決勝」フォトギャラリーへ
日時:2010年12月19日(日) 14:00試合開始
場所:東京・江戸川区陸上競技場
VALENTIA(クラブ選手権1位) vs FALCONS(クラブ選手権2位)
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
TOTAL
|
VALENTIA
|
3
|
2
|
2
|
2
|
9
|
FALCONS
|
5
|
0
|
2
|
3
|
10
|
得点者
VALENTIA | FALCONS |
#8 丸山克也 (2)
|
#4 門田雅之 (2)
|
#2 福本智史 (1)
|
#5 長谷川玄 (2)
|
#6 小林潤 (1) | #47 荻原史暁 (2) |
#12 末木信丈 (1) | #23 丸山伸也 (1) |
#16 立花隆志 (1) | #33 高岡裕介 (1) |
#18 宇秋雅年 (1) | #40 青木俊樹 (1) |
#36 長江秀 (1) | #44 藤平智大 (1) |
#44 島袋秀隆 (1) | - |
審判
主審 | 鷲北真誠 |
副審 | 金子剛之 |
藤田薫伸 | |
CBO | 浅村憲郎 |
BM | 久保田奈穂 |
個人賞
最優秀選手賞 | 藤平智大(FALCONS) |
優秀選手賞 | 長江秀(VALENTIA) |
ゲームレポート
12月19日、第21回ラクロス全日本選手権大会決勝が江戸川陸上競技場にて行われた。決勝に駒を進めたのは、第12回ラクロス全日本選手権を優勝したVALENTIA、そして今大会で3連覇を狙うFALCONS。日本一をかけた熱き戦いが、今始まる。
第1クォーター(以下、第1Q)、開始早々フェイスオフを奪ったFALCONS、#33高岡が左下から中へ切り込み先制点を奪う。そしてクリアアウトからチャンスを作ったFALCONS、#40青木がゴール前でパスを受け、そのままシュートを放ち2得点目を挙げる。FALCONSが流れをつかんだかのように思えたが、VALENTIA#16立花からパスを受けた#12末木が、右上からの豪快なミドルシュートで1得点目を挙げる。続けてFALCONSのミスにより、無人のゴールとなった状況で#2福本が冷静にゴールを決め、同点に追いつく。しかし、VALENTIAはファウルを犯し、FALCONSにエキストラマンオフェンスのチャンスを与えてしまう。その有利をFALCONS#5長谷川が活かしきり、追加点を奪う。続けざまに#5長谷川がまたも得点を挙げ、そして#4門田が左上から中へ切り込みシュートを決め、5得点目を奪う。これ以上差を広げるわけにはいかないVALENTIAは#18宇秋が右上からDFを強引に押し込み、1点をかえす。FALCONS2点リードの、5-3で第1Q終了。
第2クォーター(以下、第2Q)、フェイスオフ中に両チームともファウルを犯し、再びフェイスオフ。そのフェイスオフを奪ったVALENTIAは#8丸山がゴール右裏からのパスにうまく合わせ4点目を挙げる。しかし、お互いにパスミスやクリアアウトミスなどによって攻めきれない状況が続く。そんな状況の中で、VALENTIA#6小林が右上からのランニングシュートによって、同点のゴールを決める。再び振り出しに戻った状況で、追加点を挙げたい両チームだが、お互いにミスが増え、思うように攻めきれない。流れを変えようと開始10分にVALENTIAが、14分にFALCONSがそれぞれタイムアウトを取ったが、両チームのゴーリーの好セーブなどによって、お互いに均衡を破ることができない。その後も一進一退の攻防が続き、5-5の同点の状態で第2Qが終了した。
第3クォーター(以下、第3Q)、いきなりFALCONSが攻める、#3佐保田のパスから#30水田がミドルシュートを打つも枠外、FALCONSはさらに一連の流れから3本続けてシュートを狙うもゴールをこじ開けることができない。対するVALENTIAも#7須藤が1対1で崩し#89平野へパス、これを平野がミドルシュートを狙うも、惜しくも枠をとらえることができない。お互い息つまる攻防を繰り広げる中ついに試合が動く、しかしゴール裏FALCONSの#44藤平のパスからタイミング良く合わせた#23丸山がゴールを決め第3Q初の得点が挙がった。これで勢いづいたか、その後、#5長谷川のパスからゴール右上に構えていた#47荻原がミドルシュートを決め2点差に突き放す。対するVALENTIAも引き下がっていない、FALCONSのミスから奪ったボールを正確にクリアし、最後#10村松のパスから#8丸山が豪快なミドルシュートを決めると、直後のフェイスオフでは、VALENTIA#16立花がポゼッションを奪いすぐ前線へ、そのまま自らシュートを決めすぐに同点に追いついた。その後FALCONSが引き離しにかかり、終了間際、#23丸山がシュートを打つも決まらず、同点のまま第3Qが終了した。
第4クォーター(以下、第4Q)、勢いに乗ったVALENTIAが攻めかかる、第4Q序盤にタイムアウトをとったVALENTIAはその直後ゴール右上#6小林のパスから#44島袋がシュートを決め、ついに逆転、さらにその後も攻め続けるVALENTIAは、ゴール左上から#36長江が1対1を仕掛けシュート、いったんゴーリーにはじかれるも、落ちたボールを自ら拾いゴールに押し込みその差を2点差とする。このままVALENTIAペースかと思われたが、直後、FALCONS#4門田がゴール裏でキープ、パスと見せかけゴール左横、角度のないところからゴールを決め1点を返した。意地でも追いつきたいFALCONSはその後のフェイスオフをとられるもパスミスからボールを奪い返しクリア、そのつないだボールを#23丸山がつなぎ#47荻原がミドルシュートを決め同点とする。さらに、直後VALENTIAのファールによりエキストラオフェンスのチャンスを獲得すると、エキストラ中、#44藤平が豪快なミドルシュートを決め、ついに逆転、最後VALENTIAが必死の攻撃を見せるも試合終了、FALCONSが3年連続3度目の優勝を獲得した。
試合後、MVPの#44藤平は優勝の喜びとともに「FALCONSは10連覇を目標にしているチーム」と、先を見据えた抱負も忘れなかった。来年はFALCONSが4連覇を勝ち取るのか、他チームがそれを阻止するのか、今から目が離せず、来年も盛り上がることだろう。
・Report:郡司将吾(成蹊大学)/水野和樹(明治大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
・Photo:日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・大木佳奈
*「第21回ラクロス全日本選手権・男子決勝」フォトギャラリーへ
記事一覧
- 第29回全日本選手権大会:女子決勝戦 [2018/12/16]
- 第29回全日本選手権大会:男子決勝戦 [2018/12/16]
- 第29回全日本選手権大会:女子準決勝戦(大阪会場) [2018/12/09]
- 第29回全日本選手権大会:男子準決勝戦(大阪会場) [2018/12/09]
- 第29回全日本選手権大会:女子準決勝戦(東京会場) [2018/12/08]