第23回ラクロス全日本選手権大会・男子決勝
2012/12/16
日時:2012年12月16日(日) 11:00試合開始
場所:東京・江戸川区陸上競技場
慶應義塾大学(白) vs FALCONS(紫)
スコア
得点者
個人賞
審判員
ゲームレポート
2012年12月16日、第23回ラクロス全日本選手権大会決勝戦を江戸川区陸上競技場にて行った。顔を合わせたのは、全日本大学選手権を勝ち抜き学生日本一を勝ち取った慶應義塾大学(以下、慶應)と、全日本クラブ選手権を1位で突破し本大会5連覇を狙うFALCONS(以下、FAL)。
第1Q、試合開始のフェイスオフを制したのは慶應であったが、FALのディフェンスの強いプレッシャーによりボールを奪われてしまう。ボールを奪ったFALは開始1分でシュートまで繋げるが慶應#2小畑によりセーブされる。慶應ボールになり、慶應は3分に三本シュートを撃つが、FALのゴーリーが点をなかなか許してくれない。なかなかお互いに攻めきれない状況のなか試合が動いた。
5分にFAL#30水田が華麗にパスカットを決め、素早く敵陣にボールを運び、#90関根が点を決めた。勢いにのったFALは8分、慶應がマンダウンディフェンスとなったチャンスを活かし、#90関根から#13橋本へパスをつなげ、#13橋本のシュートにより点を決めた。
流れを取り戻そうと慶應も攻撃に転じ、フェイスオフを#33陣野が制すと11分、13分とゴールを狙い、14分、ゴール裏からのフィードをうまく使い、#32前田が点を決めた。
2分を切り、FALは慶應の厚いディフェンスに対しなかなか攻められずにいた。しかしわずかに空いたスペースを上手く使い点を決め、1Qは1-3で終了した。
第2Q、FALは攻撃の速さを緩めず、#23丸山が開始1分、2分と連続で点を決め、慶應との点差をさらに離した。追い上げる慶應、引き離そうとするFAL、しかし慶應とFALのゴーリーが共にナイスセーブをみせ、両チームなかなか点に繋げられなかった。
そこに9分、慶應のパス回しが激しくなり攻撃を強めた頃、パス回しの末#99三木がゴールの角を狙い素早いシュートを放ち、点を決めることに成功した。流れをつかんだ慶應、11分またしても#99三木がジャンピングシュートを決め会場が沸き上がった。続くフェイスオフも慶應がとり、シュートに繋げ点を狙いにいくが、FALのゴーリー#6佐々木のセーブに幾度となく阻まれた。
ここでお互いにパスカットなどによるポゼッションの奪い合いがはじまる。2分を切ったところでストーリングの警告がでていた慶應オフェンスに対しFAL#30水田がパスカットに成功し、それをオフェンスに繋ぎ#7夏目がゴール前に素早く走り込みゴールを決めた。
しかし時間残り僅かになっても慶應はあきらめず#27粟田にパスを繋ぎ、点を決め2Qを4-6で終了した。
第3Q、先に得点を決めたのはFALだった。開始2分ゴーリー#6佐々木のセーブから速攻を仕掛け、#30水田がゴールを決めた。だが、その直後に慶應は得意のボール回しでFALのディフェンス陣を翻弄し#7石黒のパスを#9田中がゴール前で受けシュートを決めた。
このまま慶應の流れになると思われたがFALの猛攻が慶應ゴールを脅かす。5分に#7夏目のミドルシュート、#5長谷川のランニングシュートと連続でシュートを放つも、これは枠をとらえきることができない。しかし7分ゴーリー#6佐々木のパスカットから速攻を仕掛け#90関根からパスを受けたディフェンスの#33砂川がゴールを決める。このゴールを皮切りに#3佐保田のゴール前でのシュート、#27林田のミドルシュート、#9継の速攻からのシュートが立て続けに決まり、慶應は5-11と離されてしまう。
これ以上離されたくない慶應にチャンスが訪れる。FAL#90関根のオフサイドと#40青木のスラッシングによりFALは8人の状態で守らなくてはいけなくなった。このチャンスを慶應#27粟田が冷静に決め流れを引き戻そうとする。しかし3Q残り時間僅かになった所で、#23丸山のゴール前でのシュートとパスカットからのシュートと2連続で決まり、6-13で3Qが終わる。
第4Q、慶應のホールディングによりFALのエキストラマンオフェンスから始まる。このチャンスを#23丸山がしっかりと決め引き離しにかかる。慶應も再三シュートを放つも決めきることができない。しかし4Q開始5分、慶應#27粟田が豪快なミドルシュートを決めることによって流れを引き戻す。さらに8分には#8斉木のミドルシュート、12分、脇坂のゴール前でのシュートで追い上げる。
その後両者激しい攻防を展開するも、慶應ゴーリー#1安藤とFALゴーリー#28中井の好セーブにより得点することができない。そして試合終了のホイッスルが鳴り、9-14でFALが慶應を下し、男子競技で前人未到の全日本選手権5連覇を達成した。
来年はFALの6連覇か?それとも他チームがFALの6連覇を阻止するのか?これからも全日本選手権から目が離せない。
*フォトギャラリー「第23回ラクロス全日本選手権大会・男子決勝」はこちらへ
・Text:大会実施本部(東京会場)広報・ゲームレポート班・飯田典功・大澤拓矢
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
日本ラクロス協会広報部・大木佳奈
場所:東京・江戸川区陸上競技場
慶應義塾大学(白) vs FALCONS(紫)
スコア
チーム
|
1Q
|
2Q
|
3Q
|
4Q
|
TOTAL
|
慶應義塾大学
|
1
|
3
|
2
|
3
|
9
|
FALCONS
|
3
|
3
|
7
|
1
|
14
|
慶應義塾大学 | FALCONS |
#27 粟田 隆宏 (3) | #23 丸山 伸也 (4) |
#99 三木 鉄平 (2) | #9 継 渉 (2) |
#3 脇坂 俊輝 (1) | #13 橋本 立輝 (2) |
#8 斉木 慎一郎 (1) | #3 佐保田 裕介 (1) |
#9 田中 篤志 (1) | #5 長谷川 玄 (1) |
#32 前田 竜太 (1) | #27 林 健太 (1) |
- | #30 水田 裕樹 (1) |
- | #33 砂川 裕二郎 (1) |
- | #90 関根 幹祐 (1) |
最優秀選手賞 | #30 水田 裕樹(FALCONS) |
優秀選手賞 | #27 粟田 隆宏(慶應義塾大学) |
主審 | 志水 研太郎 |
副審 | 野村 陵 |
田中 覚 | |
CBO | 鷲北 真誠 |
ベンチマネージャー | 菊池 弘太 |
ゲームレポート
2012年12月16日、第23回ラクロス全日本選手権大会決勝戦を江戸川区陸上競技場にて行った。顔を合わせたのは、全日本大学選手権を勝ち抜き学生日本一を勝ち取った慶應義塾大学(以下、慶應)と、全日本クラブ選手権を1位で突破し本大会5連覇を狙うFALCONS(以下、FAL)。
第1Q、試合開始のフェイスオフを制したのは慶應であったが、FALのディフェンスの強いプレッシャーによりボールを奪われてしまう。ボールを奪ったFALは開始1分でシュートまで繋げるが慶應#2小畑によりセーブされる。慶應ボールになり、慶應は3分に三本シュートを撃つが、FALのゴーリーが点をなかなか許してくれない。なかなかお互いに攻めきれない状況のなか試合が動いた。
5分にFAL#30水田が華麗にパスカットを決め、素早く敵陣にボールを運び、#90関根が点を決めた。勢いにのったFALは8分、慶應がマンダウンディフェンスとなったチャンスを活かし、#90関根から#13橋本へパスをつなげ、#13橋本のシュートにより点を決めた。
流れを取り戻そうと慶應も攻撃に転じ、フェイスオフを#33陣野が制すと11分、13分とゴールを狙い、14分、ゴール裏からのフィードをうまく使い、#32前田が点を決めた。
2分を切り、FALは慶應の厚いディフェンスに対しなかなか攻められずにいた。しかしわずかに空いたスペースを上手く使い点を決め、1Qは1-3で終了した。
第2Q、FALは攻撃の速さを緩めず、#23丸山が開始1分、2分と連続で点を決め、慶應との点差をさらに離した。追い上げる慶應、引き離そうとするFAL、しかし慶應とFALのゴーリーが共にナイスセーブをみせ、両チームなかなか点に繋げられなかった。
そこに9分、慶應のパス回しが激しくなり攻撃を強めた頃、パス回しの末#99三木がゴールの角を狙い素早いシュートを放ち、点を決めることに成功した。流れをつかんだ慶應、11分またしても#99三木がジャンピングシュートを決め会場が沸き上がった。続くフェイスオフも慶應がとり、シュートに繋げ点を狙いにいくが、FALのゴーリー#6佐々木のセーブに幾度となく阻まれた。
ここでお互いにパスカットなどによるポゼッションの奪い合いがはじまる。2分を切ったところでストーリングの警告がでていた慶應オフェンスに対しFAL#30水田がパスカットに成功し、それをオフェンスに繋ぎ#7夏目がゴール前に素早く走り込みゴールを決めた。
しかし時間残り僅かになっても慶應はあきらめず#27粟田にパスを繋ぎ、点を決め2Qを4-6で終了した。
第3Q、先に得点を決めたのはFALだった。開始2分ゴーリー#6佐々木のセーブから速攻を仕掛け、#30水田がゴールを決めた。だが、その直後に慶應は得意のボール回しでFALのディフェンス陣を翻弄し#7石黒のパスを#9田中がゴール前で受けシュートを決めた。
このまま慶應の流れになると思われたがFALの猛攻が慶應ゴールを脅かす。5分に#7夏目のミドルシュート、#5長谷川のランニングシュートと連続でシュートを放つも、これは枠をとらえきることができない。しかし7分ゴーリー#6佐々木のパスカットから速攻を仕掛け#90関根からパスを受けたディフェンスの#33砂川がゴールを決める。このゴールを皮切りに#3佐保田のゴール前でのシュート、#27林田のミドルシュート、#9継の速攻からのシュートが立て続けに決まり、慶應は5-11と離されてしまう。
これ以上離されたくない慶應にチャンスが訪れる。FAL#90関根のオフサイドと#40青木のスラッシングによりFALは8人の状態で守らなくてはいけなくなった。このチャンスを慶應#27粟田が冷静に決め流れを引き戻そうとする。しかし3Q残り時間僅かになった所で、#23丸山のゴール前でのシュートとパスカットからのシュートと2連続で決まり、6-13で3Qが終わる。
第4Q、慶應のホールディングによりFALのエキストラマンオフェンスから始まる。このチャンスを#23丸山がしっかりと決め引き離しにかかる。慶應も再三シュートを放つも決めきることができない。しかし4Q開始5分、慶應#27粟田が豪快なミドルシュートを決めることによって流れを引き戻す。さらに8分には#8斉木のミドルシュート、12分、脇坂のゴール前でのシュートで追い上げる。
その後両者激しい攻防を展開するも、慶應ゴーリー#1安藤とFALゴーリー#28中井の好セーブにより得点することができない。そして試合終了のホイッスルが鳴り、9-14でFALが慶應を下し、男子競技で前人未到の全日本選手権5連覇を達成した。
来年はFALの6連覇か?それとも他チームがFALの6連覇を阻止するのか?これからも全日本選手権から目が離せない。
*フォトギャラリー「第23回ラクロス全日本選手権大会・男子決勝」はこちらへ
・Text:大会実施本部(東京会場)広報・ゲームレポート班・飯田典功・大澤拓矢
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満
日本ラクロス協会広報部・大木佳奈
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