関東地区・夏の男子高校生ラクロス交流戦

2017/04/04

【プレイバック2016】
 2016年に全国各地区で開催した行事の内から、一部を振り返っていきます。

関東地区:2016年度・夏の男子高校生ラクロス交流戦

  2016年7月24日(日)~8月7日(日)にかけて、東京都(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場、同陸上競技場において、2016年度の「夏の男子高校生ラクロス交流戦」を開催しました。
 この行事には、関東地区の岩倉高校、海城高校、慶應義塾高校、早稲田高校生チーム、東北地区の仙台育英高校が参加し、3日間に亘り、計12試合の交流戦を行いました。

 *『2016年度・夏の男子高校生ラクロス交流戦・試合結果』 (PDF)


 7月24日、31日、8月7日の3日間、大井陸上競技場・大井第2競技場という素晴らしい環境で夏の男子高校生ラクロス交流戦を行うことができました。
 高校生の正式な大会がない現在、慶應義塾高校以外の4校にとっては本当に貴重な機会となります。また、練習試合はあるものの、公認審判員のいる試合経験は少なく、普段では感じられない緊張感のある中での試合を体験することができました。
 審判員の中には、仙台育英高校OBや岩倉高校OBなどが駆けつけ、審判を務めた者もおり、年々、「自分たちの手で作りあげる」交流戦に出来上がってきています。

 慶應義塾高校の選手は、全体的に体が大きく、力強い選手が多数いました。岩倉高校も海城高校も1Qは粘るものの、時間の経過とともに実力の差が出始め、苦しい試合展開になっていきました。高校生で2016年度男子日本代表候補となっている慶應義塾高校の立石選手のパワフルなプレー、シュートには、他の学校の高校生をはじめ、顧問の方々も驚きでした。
 仙台育英高校は、31日から交流戦に参加しました。しかし、諸事情により部員の7人しか参加することができず、残念ではありましたが、岩倉高校とのMIXチームを作り、試合を行いました。早稲田高校生チームも人数が集まらず、岩倉高校とMIXチームを作り、試合を行いました。人数不足は残念ですが、仙台育英高校、早稲田高校生チームにとっては、1年生が多く、良い経験を積むことができました。
 仙台育英高校は、8月に、茨城県(神栖市)・波崎で岩倉高校との合同合宿を行い、密度の濃い練習や交流を行いました。年末に行う予定の「冬の男子高校生ラクロス交流戦」が楽しみです。

 関東学生ラクロスリーグ戦で活躍する慶應義塾高校は、やはりずば抜けた力で高校生ラクロスをリードしており、そこを目標に他の4校が努力している図ではありますが、毎年少しずつ高校生の競技人口も増え、レベルアップが感じられた2016年の交流戦になりました。
 審判員のコメントとして、高校生の体力(特にグラウンドボールの寄りはどのチームも素晴らしい)の凄さや、攻撃パターンが大学生と違うので見ていて楽しいなどのコメントを頂きました。また、同時にルールをしっかりと理解しきれていない選手も多く、もったいないという厳しい意見もいただきました。

 今後も高校生同士の交流はもちろん、レベルの高いプレーへの挑戦などをしていきながら、日本のラクロスのレベルアップに繋がっていければと考えています。

 
■これまでの男子高校生ラクロス交流戦
 *「1997年・Teen'sCup97春エキシビション」(日本ラクロスの四半世紀)
 *「2012年・夏の男子高校生ラクロス交流戦」開催レポート
 *「2013年・夏の男子高校生ラクロス交流戦」開催レポート
 *「2014年・夏の男子高校生ラクロス交流戦」開催レポート
 *「2015年・夏の男子高校生ラクロス交流戦」開催レポート
 *「2015年・冬の男子高校生ラクロス交流戦」開催レポート


Text by 岩倉高等学校ラクロス部顧問・開歩