日本・台湾高校生ラクロス交流戦

2016/03/12

 2015年11月22日(日)、23日(月・祝)と、東京都(西東京市)・岩倉高等学校・西東京グランドにて、日本・台湾高校生ラクロス交流戦を行いました。

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 台湾チームは、2年前(2013年)より活動を開始し、台東地区の高校生を中心に80人程度のラクロス人口で活動をしています。男子ラクロスチームのみ活動し、大学チームは台北地区にある大学1チームという状態です。
 台湾チームのヘッドコーチ・Travis氏は、1999年の第4回ILF男子19歳以下世界大会に、U-19カナダ代表のDFとして出場し、大学卒業後はプロのインドアラクロスも経験しています。また、男子ラクロス世界選手権大会には、2010年・第11回大会にはオランダ代表のコーチ、2014年・第12回大会には香港代表のコーチとして参加しています。台湾チームアシスタントコーチの2人も香港代表選手で、現在は台湾に住み、ラクロスの指導・普及を行っています。

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[左:高校生が作った台湾歓迎の旗/右:台湾高校生チーム]

 22日(日)は、カナダ人コーチ・Travis氏による練習会という貴重な機会を頂き、台湾・岩倉高校の合同練習を行いました。フットワークに始まり、たくさんのパス練習。パスの時は必ず『動いてパス』、『足を止めない』と強調していました。また、ピックを使ったフルフィールドのパス練習やカットインシュート練習などカナダらしいメニューを楽しむことが出来ました。
 カナダ人コーチの英語を、日本語に通訳し、同時に中国語にも通訳するという形で練習が進んでいき、高校生たちは真剣にコーチの技術を盗もうと取り組んでいました。

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[左:指導を行うTravis氏/右:日本と台湾の選手が混じりあって練習を行う]

 昼食を取り、午後は交流戦を行いました。日本からは、早稲田高校生チーム、海城高、岩倉高の3校が参加し、交流を深めました。台湾チームの体の大きさに日本の高校生は最初驚いていた様子でした。
 試合終了後、台湾チームと岩倉高校の高校生が焼肉店に移動し、一緒に焼肉を食べながら交流をしました。お互い英語が苦手なようでしたが、ゼスチャーなど色々工夫し交流しているうちに徐々に打ち解け、最後は大きな盛り上がりを見せていました。

 23日(月・祝)も天気が不安な状況でしたが、最後まで雨に降られることなく試合を行うことが出来ました。台湾チームは、試合を重ねるたびに力をつけ、徐々に持ち前のパワーを発揮し、激しい戦いとなっていました。日本の高校生も日本を代表して戦っているので簡単に負けるわけにはいきません。気持ちの入った試合が続きました。
 最初は、お互いに距離を取り、話をしなかった日本の高校生と台湾の高校生。言葉はうまく通じなくても徐々に距離は近くになり、仲間となりました。
 今回の素晴らしい出会いに感謝です。

■試合結果:11月22日(日)
チーム 前半 後半 合計
岩倉高 2 2 4
海城高 0 0 0
チーム 前半 後半 合計
台湾 1 0 1
海城高 1 2 3
チーム 前半 後半 合計
岩倉高 1 2 3
早稲田高校生 2 1 3
チーム 前半 後半 合計
台湾 3 1 4
早稲田高校生 1 1 2
■試合結果:11月23日(月・祝)
チーム 前半 後半 合計
台湾 1 2 3
早稲田高校生 0 1 1
チーム 前半 後半 合計
岩倉高 4 5 9
海城高 0 0 0
チーム 前半 後半 合計
台湾 0 0 0
海城高 1 3 4
チーム 前半 後半 合計
岩倉高 3 5 8
早稲田高校生 1 0 1
チーム 前半 後半 合計
台湾 1 0 1
岩倉高 3 3 6
 
■試合風景
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[左右:白・台湾チーム、黒・岩倉高]
日本台湾交流戦9新人戦10
[左右:白・台湾チーム、青・海城高]
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[左右:白・台湾チーム、赤・早稲田高校生チーム]
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[左右:集合写真]
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[左:多くの公認審判員が試合を担当した/右:準備を進めてきた岩倉高・台湾チームのスタッフ]
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[左:食事会で交流をし合う台湾と日本の選手たち/右:台湾チームを見送る選手たち]


・Text&Photo:岩倉高等学校ラクロス部顧問・開歩