北海道地区・女子審判試験対策講習

2017/03/04

 2016年11月から2017年2月にかけて、北海道地区で女子チームに対する全4回の『審判試験対策講習』を開催した。

審判試験対策講習3審判試験対策講習4

 日本学生ラクロス連盟北海道支部の新しい試みとして、審判部とともに行ったこの講習は、北海道地区における、女子チームの審判試験合格者の増大を目指すものである。
 北海道支部の問題として、リーグ戦の女子試合における審判員数の不足があり、また資格者のいる学校に偏りがある。資格を取りたくても、チーム内だけでは十分な試験対策ができていない懸念があり、来年度資格者がいなくなる大学の試験対策サポートとして今回の講習を企画した。
 
第1回 日程  2016年11月5日(土)
会場  北海道(札幌市)・藤女子大学16条キャンパス
対象校  全校
講習内容  ファールについての基礎的な内容の確認
第2回 日程  2016年12月3日(土)
会場  北海道(札幌市)・北海道大学
対象校  2017年度より審判資格者がチーム内にいなくなる大学
講習内容  試験対策に特化した内容の学習
第3回 日程  2017年1月14日(土)
会場  北海道(札幌市)・かでる2.7
対象校  全校
講習内容  模擬試験
第4回 日程  2017年2月4日(土)
会場  北海道(札幌市)・かでる2.7
対象校  全校
講習内容  模擬試験を踏まえた間違えやすいポイントの確認
参加校
 札幌学院大学、藤女子大学、北翔大学、北星学園大学、北海学園大学、
 北海道大学、北海道科学大学、北海道教育大学、酪農学園大学 (計9校)
■第1回・第2回レポート
 女子チームに対する全4回の『審判試験対策講習』のうち、第1回を2016年11月5日(土)に北海道(札幌市)・藤女子大学16条キャンパス、第2回を12月3日(土)に北海道(札幌市)・北海道大学で開催した。

 第1回の講習では、ファールについての基礎的な内容をパワーポイントとテキストで確認した。3級審判員3名(講師)、審判部2名、学生124名が参加した。新規チームになったばかりということもあり、全校を対象とした。
 内容としては、まずプリントで個人個人の習熟度を各自確認した後、講師が試合中によく起こるファールを中心に解説し、受講者を指名してスティックを使って実演してもらうなどした。
 最後に過去問題を使ったミニテストを行い、実際の問題に触れた。

 第2回は、来年度より審判資格者がチーム内にいなくなる大学を対象とし、より試験対策に特化した内容を学習した。3級審判員3名(講師)、審判部2名、学生77名が参加した。
 内容としては、全2時間のうち前半で「ポイント確認・ファール処置のまとめ」、後半で「処置問題に特化した問題演習・解説」を行った。
 前半では、過去問題に出たところを中心にルールブックにマーカーを引いた後、審判員が作成した資料を使ってファール処置の主な場合分けをした。講師の審判員が授業のように図を書いて説明し、受講者は自分の手でテキストに書き込んで知識を整理した。
 後半はピックアップされた過去問題を一問ずつ制限時間内に解き、講師の解説を聞いた。文章から状況を理解し、答えを導くのに苦戦する様子も見られたが、処置問題に対する構えは薄れたように感じた。

 第2回の講習は第1回と比べ1・2年生の参加者が多かったため、審判試験の対策だけでなく、ラクロスのルール自体の理解をも深められたと思う。ルールを理解することで、よりラクロスというスポーツの面白さを感じていたら嬉しい。また、審判員としても、人に教えることにより自身の知識の再確認ができた。
 この講習を機に各チームでの試験対策がスムーズに進むことを願う。

 また、今後のサポートとして、1月に第3回の模擬試験、2月に第4回の直前講習を予定している。アンケート結果も参考にし、次回以降に活かしたい。

審判試験対策講習1

■第3回レポート
 2017年1月14日(土)に北海道(札幌市)・かでる2.7(820番教室)にて、全4回の『審判試験対策講習』のうち、第3回である審判試験の模擬試験を行った。参加校は、藤女子大学、北翔大学、北海道大学、酪農学園大学、北海道教育大学、北海学園大学、北星学園大学の計7校であり、参加人数は約150人程度と大規模なものになった。

 審判部が用意した模擬試験を用いて、本番同様の緊張感が漂う中、試験を滞りなく終えることが出来た。本企画を通したことで、全体的な審判資格取得への意欲の高まりを感じた。

審判試験対策講習5
[写真:模擬試験。本番の試験と同様に、座席は人が隣り合わないようにして行う]

■第4回レポート
  2017年2月4日(土)、に北海道(札幌市)・かでる2.7(820番教室)にて第4回女子審判講習会を行った。審判試験前の最後の講習ということもあり、約160人が参加した大規模な講習会となった。

 今回の講習内容は、前回の模擬試験の全員分の解答を元に、間違えやすいポイントを審判部から講師を招いて解説してもらうものであり、特に間違いの多かった◯×問題、ファール時の処置問題を中心に問題演習、解説を交互に行った。全体的に集中して解説を聞いている様子で、審判試験への意識が強く感じられる講習会となった。

 講習会後に集めたアンケートで、「理解が深まった」、「解説が分かりやすかった」など好評であった。この講習の2週間後である2月18日(土)は女子の公認審判員筆記試験の本番である。学生連盟主管で今回から本格的に活動を始めた審判員増加企画だが、今回の企画を通して何人の新しい審判員が誕生するのだろうか。良い試験結果が出ることに期待したい。

審判試験対策講習2


[第1回・第2回レポート]
Text by 日本学生ラクロス連盟北海道支部 学生連盟副委員長・谷口季子(北海道大学)
Photo by 日本ラクロス協会審判部(北海道地区)・斎藤彩(北海道大学)
[第3回レポート]

Text & Photo by 日本学生ラクロス連盟北海道支部 学生連盟副委員長(2016年度)・岡村明子(北海道大学)
[第4回レポート]

Text & Photo by 日本学生ラクロス連盟北海道支部 学生連盟副委員長・河井ひより(北星学園大学)