第18回全日本ユース選抜選手権大会・決勝戦(女子)

2016/10/18

 2016年7月3日(日)、北海道(赤井川村)・キロロリゾートにて、第18回ラクロス全日本ユース選抜選手権大会の女子決勝戦を行った。

決勝戦1決勝戦2

スコア (15分ハーフ)
チーム
前半
後半
関東ユース選抜
4
5
9
東海ユース選抜
2
1
3
ゲームレポート
前半
 最初のドローを制した東海ユース選抜(以下、東海ユース)からの攻撃で試合は開始される。東海は#5がゴール裏まで一気にボールを運び、#17がゴール左上からの1対1を試みるが、関東ユース選抜(以下、関東ユース)のデンジャラスチェックによりフリーシュートを獲得する。惜しくも外れてしまい、ボールは関東ユースへ。足の速い関東ユースATに見事についていく東海ユースDF。しかし試合開始から3分、関東ユースは、#9のゴール右上から角度のあるシュートで関東ユースが先制点を挙げた。

 しかし再びドローを制したのは東海ユース。先制点から1分も経たないうちに#17のシュートで試合はすぐ振り出しに戻った。ドローを制した関東ユースは、テンポの良いパス回しでボールを奪われることなく、#12の力強いシュートでまもなく2得点目を挙げた。

 そこから両チームともゴーリーの見事なセーブで得点にはならず、追加点が奪えない試合展開に。しかし東海ユースの攻めが続き、#7がフリーシュートを決めて2得点目を挙げ、再び同点となった。
 再びドローを制したのは関東ユース。#33がフリーシュートを獲得するもセーブされ、得点にはならず、東海ユースへボールが渡る。しかしファールを犯してしまい、関東ユースの手に再びボールが渡る。東海DFの厚い壁でなかなかシュートまで持ち込めずにいたが、コートを広く使ったパス回しでボールをキープし、#33のシュートで関東が3得点目を挙げた。

 グラウンドボールを奪った関東の攻撃が続くが、東海の守りも堅くすぐ点には繋がらない。その中、関東ユースは#10がゴール右の空いているスペースを利用して4得点目を獲得し、4-2で前半終了となった。

決勝戦3決勝戦4

後半
 後半初めのドローは東海ユースが制し試合が始まった。ボールを持った東海ユースの#7が、センター付近から関東DFの間を独走しシュートまでこぎつけたが、惜しくもセーブされてしまう。ここから関東ユースの攻撃が始まる。#23のゴール裏からのパスを繋いだ#14が5得点目を決めた。
 次のドローを制した関東ユースは勢いに乗り、#16、#14の華麗なシュートで6点目、7点目を次々と挙げた。この勢いを止めたい東海ユースは次のドローを見事制し、的確なパスでボールをキープ、シュートを撃つも、残念ながら得点には繋がらなかった。ボールは関東ユースへ渡り、関東ユースの攻めが再び始まるも、東海ディフェンスの壁は厚く、シュートまでそう簡単にはたどり着けない。しかし#14のスティックにボールが入る瞬間に放ったシュートが見事決まり、8得点目となった。

 しかし東海ユースも負けていない。ドローを制した東海ユースはコートを広く使ったパス回しでボールを保持し、#18がゴール左裏から上手くDFを交わし見事3得点目を挙げた。
 試合終了が迫ってきている中、関東ユースの攻撃はまだ終わらない。ドローを制した関東ユースは早く的確なパス回しでゴール前まで運び、#8がシュートを決め9-3となった。
 最後のドローは関東が獲り、両チームともゴール前までボールを運び攻めたが、得点は変わらず試合終了となった。

 霧雨、強風という悪天候でコンディションの悪い芝グラウンドだったにも関わらず、早く的確なパス回しで点を稼ぐ関東ユース、スピードのある攻めにも確実に対応してくる鉄壁東海ユース。天候の影響を感じさせないような迫力のある決勝戦であった。


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・Text by 日本学生ラクロス連盟北海道支部広報委員・河井ひより(北星学園大学)
・Photo by 第18回ラクロス全日本ユース選抜選手権大会実施本部・内田奏(日本学生ラクロス連盟北海道支部広報委員長/北海道大学)