第24回ラクロス全日本選手権大会・男子決勝(2)

2013/12/22

日時:2013年12月15日(日) 11:00試合開始
場所:東京・
江戸川区陸上競技場

早稲田大学(大学選手権1位) vs FALCONS(クラブ選手権1位)

game1game2

スコア
チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
早稲田大学
1
1
0
4
6
FALCONS
3
2
3
6
14
ゲームレポート
雲一つない最高のラクロス日和であった12月15日(日)、日本最強を決める第24回ラクロス全日本選手権大会決勝を東京都・江戸川区陸上競技場で行った。FALCONS(以下、FAL) 対 早稲田大学(以下、早稲田)の注目の一戦を見るために、会場には大勢の観客で溢れかえっていた。

game3game4

1Q
大注目のフェイスオフは、早稲田が獲得しスタート。開始早々、早稲田は#1忠平が右横でリターンパスを受けると、そのまま狙い澄ましたシュートで先制点を奪う。開始わずか48秒であった。
しかしその1分後、FALのトリックプレーで早稲田ディフェンスはボールを見失い、その隙をついた#18佐保田がシュートを決める。
その後は早稲田のミスなどでFALボールが続く。その間FALは#9継、#18佐保田、#13橋本が立て続けてシュートを放つ。早稲田は#42ゴーリー服部のセーブなどで凌ぐが、13分FAL#22夏目がトップからの1対1で強烈なランニングシュートをたたき込み、1点リード。
早稲田は序盤からファール覚悟の激しいディフェンスでボールを奪いにいくが、なかなかボールを奪えず、逆に17分、FAL#90関根に失点を許す。終了間際、早稲田#7柳田がシュートを放つも決めきれず。1-3、FAL2点リードで1Q終了。

game5game6

2Q
フェイスオフは早稲田が獲得しスタート。早稲田は1分、パスを受けた#7柳田がシュートを決め1点を返すが、FALも前戦からプレッシャーをかけ、早稲田に同点打を許さない。すると徐々にFALペースで試合が流れる。12分、FALはディフェンスの意表を突いたパスから#7高橋のダイビングシュートで点差を広げる。
早稲田もこれ以上引き離されまいと、#2堤がシュートを撃つがパイプに嫌われ、そのこぼれ球を#7柳田が詰めようとするが、決めきれない。
さらにFALはボールポゼッションを長くし、試合をコントロールすることで追加点の機会を窺う。
早稲田はディフェンス時間が長くなるが粘り強い守りを見せる。しかし19分、FAL#3田中がゴール前フリーでボールを受けると、ゴーリーとの1対1で決めきり、2-5とFAL3点リードで2Qが終了する。

game7game8

3Q
フェイスオフはFALが獲得してスタート。後半開始早々、FAL#91本下がトップからシュートを決める。また4分にも#5長谷川がシュートを決め、さらにリードを広げる。
その後もFALのオフェンス時間が長くなり、#22夏目、#13橋本、#9継、#90関根がシュートを放ち早稲田ゴールを脅かす。15分には裏からの1対1で、#91本下の技ありシュートで2-8とする。
このクォーターでFALは、シュート17本と圧倒的なオフェンスで力の差を見せつける。
一方の早稲田は、FALの激しいディフェンスを前にミスが続き、オフェンスに繋ぐことができず、完全に攻め手を欠いた。

game10game9

4Q
フェイスオフはFALが獲得してスタート。追い上げたい早稲田、1分にFAL#90関根に失点を許すも、2分、フェイスオフの流れから、早稲田不動のエース#7柳田が1対1からの得点で1点を返す。
その後、FALは#90関根、#13橋本、早稲田は#28倉田、#21畑田がそれぞれ互いに点を取り合い、迎えた15分、早稲田#21畑田が再びシュートを決め、早稲田はこの試合初の連続得点を奪う。このプレーに会場のボルテージは一気に上がり、早稲田に流れが傾きかける。
しかし王者FAL#7高橋が2本連続でシュートを決め、傾きかけた流れを奪い返す。さらに19分、ボールを奪おうとプッレッシャーに来る早稲田ディフェンスの隙を突いてフリーでボールをもらった#9継がダメ押しの得点を決め、ここで試合終了。
6-14でFALが勝利し、6年連続6回目の優勝に輝いた。

今シーズン最高峰の試合を見せてくれた両チームであったが、この試合の全般を通して、ボールポゼッションを保持し、試合をコントロールし続けたFALが一枚上手であった。
来シーズンはどのチームがこの大舞台で試合を見せてくれるのか今から楽しみである。

game13game11
game12game14


*フォトギャラリー「第24回ラクロス全日本選手権大会・男子決勝」はこちら

 
・Text:全日本選手権大会実施本部(東京会場)ゲームレポート班・服部遼太(中央大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、日本ラクロス協会広報部・陶器淳、肥後洋平