第25回ラクロス全日本選手権大会:準決勝戦(女子)東京会場(2)
2014/12/16
第25回ラクロス全日本選手権大会
女子準決勝戦 明治大学(白) vs CHEL(赤)
ゲームレポート
前半
前半開始のドローが上がった。明治大学(以下、明治)ドロワー#2松本がグラウンドボールを獲り、ゴール前に運ぶ。パス回しが続き、勢いに乗ったかと思われたが、前半1分、ゴール前CHELのディフェンスにより、明治ボールダウン。
流れはCHELに。ゴール前までクリアが運ばれ、右下の#77國見から左下の#23池田にフィードが出されシュートを決めた。前半3分、0-1、CHELが早くもリードする。
明治がドローを制するがCHELの頭部へのデンジャラスチェックにより試合が止まった後、明治#2松本からリスタート。CHELのファールが続き、前半5分、明治#2松本のフリーシュートが決まり、1-1、同点となる。
その後、明治のデンジャラスチェックにより流れがCHELへと変わる。CHEL#6長江のシュートは惜しくも明治ゴーリー#57緒方のセーブによりターンオーバー。ゴーリーからクリアが出たものの、明治#41寺西のパスはCHEL#15河内のインターセプトにより流れが再度CHELへ、その後再び明治のデンジャラスチェックにより流れが止まるも、CHEL#48柴田から#15河内へのパス、前半始7分、CHEL#15河内がゴール前からシュートを決める。1-2、再びCHELがリードする。
この日試合で初めてドローを制したCHELは勢いのままCHEL#77國見がシュート。惜しくも明治ゴーリーのナイスセーブによりターンオーバー。流れは明治へ。だが明治#2松本のキャッチミスにより流れは再びCHELへ。リストレイニングライン内でのCHELのパス回しが続きゴール左下にいた#18木下からパスを貰った#23池田が中に切り込みシュートを決める。前半10分、1-3、CHELが突き放す。
タイムアウトを挟み、残り15分。
再ドローからのスローは明治が制した。パス回しが続き、明治#71坂野からゴール前に切り込みパスを貰った#41寺西が流れるようなクイックシュートを見せるが決まらず、チェイスをCHELに奪われてしまう。前半11分が経過、CHELが勢いに乗ったと思われたが、パスミスによりターンオーバー、すかさず明治がマイボールにする。
その後リストレイニングライン内での素早いパス回しが続き、明治#5多賀が相手のフリースペーストゥゴールの侵害を誘い、フリーシュートを決める。ターンオーバー後から30秒後の出来事だった。
2-3、ここで明治が巻き返すか。
ドロー直後、CHELのファールにより明治のボールとなる。
明治#2松本がシュートするがCHEL#19清水のナイスセーブによりターンオーバー。
両者ファール、ターンオーバーが続く。前半19分、CHELのファールにより均衡が崩れる。2度目のフリーシュートの権利を得た明治#2松本が安定感のあるシュートを決め、3-3、同点となり、前半残り5分。
ドローは明治が制するものの、ゴール付近での明治のキャッチミスによりターンオーバー。
流れはCHELへ。シュートするが、明治の厚いディフェンスとゴーリーにより再びターンオーバー。
しかし、リストレイニングライン付近まで明治もボールを運ぶが、又もキャッチミスにより、ターンオーバー。CHELのボールとなるがここでCHELが焦りを見せたのか、パスミスによりラインアウト。ボールは明治へ。パス回しから明治#41寺西がスピード感のある意地のシュートを見せる。
4-3、ここで明治が逆転する。前半残り2分。
ここで明治が逃げ切るかと思いきや、明治がイリーガルドローのファールを犯し、CHELのボールとなるが、ボールダウン。再び明治ボールに。突き放すかと思われたが、CHEL#48柴田の鉄壁のディフェンスにより再びボールはCHELへ、その後リストレイニングライン内での明治のファールが続き、CHEL#15河内の安定感のあるフリーシュートにより4-4、同点となり前半が終了する。
後半
ドロー後の混戦はCHELが制するも、その後すぐにボールダウン。明治のボールとなる。明治が攻撃を幾度となく仕掛けるが、CHELの厚いディフェンスにより中々得点を決められない。隙をついて、CHEL#48柴田がインターセプトを試みるが、明治の素早いフォローによりCHELはボールを奪うことができない。
そして後半2分、ゴール前11m内のCHELのディフェンスは堅かったが、勝ったのは明治。明治#29鵜尾からのパスを#4黒岩が上手く捌き、センターからシュートを決めた。5-4、明治が再び逆転する。
両者とも果敢に攻めの姿勢を見せるが中々得点に結び付かない。均衡が破れたのは後半5分、CHELのシュートは明治ゴーリーによってセーブされ明治がブレイクを仕掛ける。
#7亀田→#71坂野→#36佐久間へのロングパスが続くも、明治#36佐久間のボールダウンに反応したCHELゴーリーがグラウンドボールを奪いに行くが、明治#36佐久間が競り勝ち、そのままゴール左上から走り込みシュートを決めた。6-4、ここから、明治が突き放しにかかるか。
後半12分まで両者一歩も譲らず、一進一退の攻防が続くも、明治#5多賀から#4黒岩へのパスで7-4。明治#4黒岩はこの日、2得点目のシュートを決めた。
後半4度目のドローは再ドローから始まる。明治#41寺西がグラウンドボールを制すると、後半13分CHELのデンジャラスチェックのファールが起こる。その後明治#2松本がシュートするがゴーリーにセーブされる。ターンオーバー。CHELも落ち着いたパス回しをするが、明治のディフェンスにより中々攻めることができない。両者インターセプト、ターンオーバーが繰り返される。
後半17分、CHEL#6長江がデンジャラスチェックによりイエローカードを提示される。
CHELは一人少ない状態、マンダウンになるが尚も果敢に攻め続ける。CHEL#48柴田、#23池田、#15河内のシュートは得点には結びつかない。
明治のターンオーバーになるが、CHELはそれを見逃すことなく再びターンオーバー、しかしまたも得点には繋がらない。
攻めつ攻められつ状態が続き、気づけば後半23分、CHELのパスミスから混戦が起こり、両者ファールのため、スローへ。CHELがこれを制すると、タイムアウトを取る。残り90秒。
CHELからのリスタートから始まり、残り80秒。CHEL#15河内のアシストにより#26谷矢がシュートを決める。7-5、残り1分を切った。
その後も、果敢にCHELが攻めの姿勢を見せるが、焦りが出たのか、2度のデンジャラスチェックのファールが続き、試合は7-5、明治の勝利で試合終了となった。
CHEL、明治とも攻め続ける姿勢が見られた。だが、両者得点に結びつかないシーンが後半多く見られたのは、やはりディフェンスの層の厚さが大きなポイントであった。
しかし、CHELは最後まで諦めず攻めの姿勢を見せるもここぞの場面での焦りが目立ち、得点に結びつけることができなかった。一方で、明治の戦略的な攻め、ディフェンス時の相手へのプレッシャーをかけた後の速攻が一枚上手であったことが、今回の試合の勝敗を分けたのではないかと感じた。
今回、東京会場の勝者明治大学と、大阪会場の勝者であるNLC SCHERZOは、来る12月21日(日)、東京都・戸川区陸上競技場にて決勝戦を行う。
ゲームフォト
*ゲームスコア・得点者ページに戻る
・Text:第25回ラクロス全日本選手権大会実施本部 東京会場 ゲームレポート・広報班・上原あやね(学習院大学)、石倉侑佳(成蹊大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同企画部部長・保坂光信
女子準決勝戦 明治大学(白) vs CHEL(赤)
ゲームレポート
前半
前半開始のドローが上がった。明治大学(以下、明治)ドロワー#2松本がグラウンドボールを獲り、ゴール前に運ぶ。パス回しが続き、勢いに乗ったかと思われたが、前半1分、ゴール前CHELのディフェンスにより、明治ボールダウン。
流れはCHELに。ゴール前までクリアが運ばれ、右下の#77國見から左下の#23池田にフィードが出されシュートを決めた。前半3分、0-1、CHELが早くもリードする。
明治がドローを制するがCHELの頭部へのデンジャラスチェックにより試合が止まった後、明治#2松本からリスタート。CHELのファールが続き、前半5分、明治#2松本のフリーシュートが決まり、1-1、同点となる。
その後、明治のデンジャラスチェックにより流れがCHELへと変わる。CHEL#6長江のシュートは惜しくも明治ゴーリー#57緒方のセーブによりターンオーバー。ゴーリーからクリアが出たものの、明治#41寺西のパスはCHEL#15河内のインターセプトにより流れが再度CHELへ、その後再び明治のデンジャラスチェックにより流れが止まるも、CHEL#48柴田から#15河内へのパス、前半始7分、CHEL#15河内がゴール前からシュートを決める。1-2、再びCHELがリードする。
この日試合で初めてドローを制したCHELは勢いのままCHEL#77國見がシュート。惜しくも明治ゴーリーのナイスセーブによりターンオーバー。流れは明治へ。だが明治#2松本のキャッチミスにより流れは再びCHELへ。リストレイニングライン内でのCHELのパス回しが続きゴール左下にいた#18木下からパスを貰った#23池田が中に切り込みシュートを決める。前半10分、1-3、CHELが突き放す。
タイムアウトを挟み、残り15分。
再ドローからのスローは明治が制した。パス回しが続き、明治#71坂野からゴール前に切り込みパスを貰った#41寺西が流れるようなクイックシュートを見せるが決まらず、チェイスをCHELに奪われてしまう。前半11分が経過、CHELが勢いに乗ったと思われたが、パスミスによりターンオーバー、すかさず明治がマイボールにする。
その後リストレイニングライン内での素早いパス回しが続き、明治#5多賀が相手のフリースペーストゥゴールの侵害を誘い、フリーシュートを決める。ターンオーバー後から30秒後の出来事だった。
2-3、ここで明治が巻き返すか。
ドロー直後、CHELのファールにより明治のボールとなる。
明治#2松本がシュートするがCHEL#19清水のナイスセーブによりターンオーバー。
両者ファール、ターンオーバーが続く。前半19分、CHELのファールにより均衡が崩れる。2度目のフリーシュートの権利を得た明治#2松本が安定感のあるシュートを決め、3-3、同点となり、前半残り5分。
ドローは明治が制するものの、ゴール付近での明治のキャッチミスによりターンオーバー。
流れはCHELへ。シュートするが、明治の厚いディフェンスとゴーリーにより再びターンオーバー。
しかし、リストレイニングライン付近まで明治もボールを運ぶが、又もキャッチミスにより、ターンオーバー。CHELのボールとなるがここでCHELが焦りを見せたのか、パスミスによりラインアウト。ボールは明治へ。パス回しから明治#41寺西がスピード感のある意地のシュートを見せる。
4-3、ここで明治が逆転する。前半残り2分。
ここで明治が逃げ切るかと思いきや、明治がイリーガルドローのファールを犯し、CHELのボールとなるが、ボールダウン。再び明治ボールに。突き放すかと思われたが、CHEL#48柴田の鉄壁のディフェンスにより再びボールはCHELへ、その後リストレイニングライン内での明治のファールが続き、CHEL#15河内の安定感のあるフリーシュートにより4-4、同点となり前半が終了する。
後半
ドロー後の混戦はCHELが制するも、その後すぐにボールダウン。明治のボールとなる。明治が攻撃を幾度となく仕掛けるが、CHELの厚いディフェンスにより中々得点を決められない。隙をついて、CHEL#48柴田がインターセプトを試みるが、明治の素早いフォローによりCHELはボールを奪うことができない。
そして後半2分、ゴール前11m内のCHELのディフェンスは堅かったが、勝ったのは明治。明治#29鵜尾からのパスを#4黒岩が上手く捌き、センターからシュートを決めた。5-4、明治が再び逆転する。
両者とも果敢に攻めの姿勢を見せるが中々得点に結び付かない。均衡が破れたのは後半5分、CHELのシュートは明治ゴーリーによってセーブされ明治がブレイクを仕掛ける。
#7亀田→#71坂野→#36佐久間へのロングパスが続くも、明治#36佐久間のボールダウンに反応したCHELゴーリーがグラウンドボールを奪いに行くが、明治#36佐久間が競り勝ち、そのままゴール左上から走り込みシュートを決めた。6-4、ここから、明治が突き放しにかかるか。
後半12分まで両者一歩も譲らず、一進一退の攻防が続くも、明治#5多賀から#4黒岩へのパスで7-4。明治#4黒岩はこの日、2得点目のシュートを決めた。
後半4度目のドローは再ドローから始まる。明治#41寺西がグラウンドボールを制すると、後半13分CHELのデンジャラスチェックのファールが起こる。その後明治#2松本がシュートするがゴーリーにセーブされる。ターンオーバー。CHELも落ち着いたパス回しをするが、明治のディフェンスにより中々攻めることができない。両者インターセプト、ターンオーバーが繰り返される。
後半17分、CHEL#6長江がデンジャラスチェックによりイエローカードを提示される。
CHELは一人少ない状態、マンダウンになるが尚も果敢に攻め続ける。CHEL#48柴田、#23池田、#15河内のシュートは得点には結びつかない。
明治のターンオーバーになるが、CHELはそれを見逃すことなく再びターンオーバー、しかしまたも得点には繋がらない。
攻めつ攻められつ状態が続き、気づけば後半23分、CHELのパスミスから混戦が起こり、両者ファールのため、スローへ。CHELがこれを制すると、タイムアウトを取る。残り90秒。
CHELからのリスタートから始まり、残り80秒。CHEL#15河内のアシストにより#26谷矢がシュートを決める。7-5、残り1分を切った。
その後も、果敢にCHELが攻めの姿勢を見せるが、焦りが出たのか、2度のデンジャラスチェックのファールが続き、試合は7-5、明治の勝利で試合終了となった。
CHEL、明治とも攻め続ける姿勢が見られた。だが、両者得点に結びつかないシーンが後半多く見られたのは、やはりディフェンスの層の厚さが大きなポイントであった。
しかし、CHELは最後まで諦めず攻めの姿勢を見せるもここぞの場面での焦りが目立ち、得点に結びつけることができなかった。一方で、明治の戦略的な攻め、ディフェンス時の相手へのプレッシャーをかけた後の速攻が一枚上手であったことが、今回の試合の勝敗を分けたのではないかと感じた。
今回、東京会場の勝者明治大学と、大阪会場の勝者であるNLC SCHERZOは、来る12月21日(日)、東京都・戸川区陸上競技場にて決勝戦を行う。
ゲームフォト
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・Text:第25回ラクロス全日本選手権大会実施本部 東京会場 ゲームレポート・広報班・上原あやね(学習院大学)、石倉侑佳(成蹊大学)
・Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満、同企画部部長・保坂光信
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