【日本ラクロスの四半世紀・第33回】 特集・開拓者からのメッセージ(5) 「全国各地区より」

2012/12/31

日本におけるラクロスは、北海道・東北・関東・東海・関西・中四国・九州の各地区で、活動が行われています。
そして、それぞれの地区で催される行事は、選手・審判員・スタッフたちが協力し合って運営しています。

『開拓者からのメッセージ』第五弾は、それらの活動に携わるスタッフを代表して、各地区の事務局次長7名からのメッセージです。

1986年に日本でラクロスを始めた人たちの取り組みと同様に、今、ラクロスに関わっている人たちの取り組みも、これらかの日本ラクロスの歴史を形作っていきます。
まさに今、全国各地区で取り組まれているラクロスの状況を語る彼ら彼女らのメッセージを、ぜひご覧ください。

小松 香織
(北海道地区・事務局次長)
 1994年・北海学園大学ラクロス部入部
 1997年・日本ラクロス協会強化部女子次長(北海道地区)
 1997年~・日本ラクロス協会事務局次長(北海道地区)
山本 信
(東北地区・事務局次長)
 1997年・東北大学ラクロス部入部
 1999年~2002年・日本ラクロス協会審判部次長、次長補佐(東北地区)
 2009年~・日本ラクロス協会事務局次長(東北地区)
遠藤 太郎
(関東地区・事務局次長)
 1997年・武蔵大学ラクロス部入部
 2000年・日本学生ラクロス連盟東日本支部・副委員長
 2002年~・日本ラクロス協会事務局次長(関東地区)
塩崎 祐一
(東海地区・事務局次長)
 1992年・南山大学ラクロス部入部
 1993年~1996年・日本ラクロス協会審判部次長(東海地区)
 2011年~・日本ラクロス協会事務局次長(東海地区)
寺本 香
(関西地区・事務局次長)
 1989年・甲南大学ラクロス部創部
 1994年~2002年・日本ラクロス協会広報部部長
 1999年~・日本ラクロス協会事務局次長(関西地区)
今泉 正樹
(中四国地区・事務局次長)
 1993年・関西学院大学ラクロス部入部
 2004年・中四国女子ユース選抜ヘッドコーチ
 2007年~・日本ラクロス協会事務局次長(中四国地区)
森満 浩和
(九州地区・事務局次長)
 1997年・福岡大学ラクロス愛好会入部
 2000年・九州地区学生連盟委員長
 2008年~・日本ラクロス協会事務局次長(九州地区)

 北海道地区 事務局次長・小松 香織
小松次長
 
主な地区内
ラクロス大会
北海道学生ラクロスリーグ戦、北海道クラブラクロスプレリーグ戦、北海道チャレンジカップ、どさんこオープン、新人戦、1年生大会、インドアラクロス大会
メッセージ 北海道地区は日本学生ラクロス連盟支部化の承認をいただき、今年度(2012年)より大学選手権大会出場枠を獲得しました。学生連盟の支部化は最終目標でも着地点でもありませんが、大きく飛躍できる風が吹き始めたのを確かに感じています。

この風を上に向かって吹かせるのも、吹きだまって終わらせるのも、北海道ラクロスに関ってきた、また現在関っている、私たち次第。
何をすればよいのか。難しく考える必要はありません。
OBGは、母校の試合を応援に行って「○期の○○です」と声を掛けてあげてください。学生は、試合の情報を早めに確実に連絡して、応援に来てくれた方々に積極的に「OBGの方ですか?」と声を掛けてあげてください。学年がかぶっていなくても躊躇する必要はありません。むしろ、かぶっていない人とでも「先輩・後輩」で、違う大学の人とでも「ラクロス」で繋がれることを楽しく感じてほしい。

2014年には、ラクロス上陸20周年&リーグ戦20回大会を迎えます。記念イヤーにはいくつか企画を開催予定。地区の20年を祝うと共に、各チームのさらなる発展にも繋がることを願っています。準備等々で各大学のOBGの方々にはお力お貸しいただくことになるかと思います。いろいろお忙しいとは思いますが、きっと準備から楽しめるはす。ご協力よろしくお願い致します。

【地区概況(2012年11月現在)】 学生約550人(男子8チーム、女子9チーム)。社会人約110人(男子3チーム、女子2チーム)。
 東北地区 事務局次長・山本 信
山本次長
 
主な地区内
ラクロス大会
東北地区ラクロスリーグ戦、全国地区交流戦(東北会場)、UEP(審判員育成試合)、新人戦,東北地区クラブチーム対抗戦
メッセージ 1990年に始まった東北地区のラクロス。現在、宮城を中心に、新潟、岩手、福島の4県に、17の大学チーム(男子7、女子10)と4つのクラブチーム(男子3、女子1)があります。広い地区に散在する総勢600人程の小さなファミリーですが、人数が少ないからこそ、「お互いの顔」が見えて、「お互いの声」が通り、「やりたいことを自分達で作っていく」ことができる、その姿勢だけは常に持ち続けています。
運営に関わる社会人も少しずつ増えてきていますが、まだまだ流動的な面も多く、仲間は常に大募集中です!(特にOBOGの方々)。

2013年でリーグ戦は20回目を迎えます。この節目の大会を、久しぶりに母校や家族や友達を応援しながら、今の東北ラクロスを楽しむことのできる場にしていけたらと思います。
事務局次長としての一番の願いは、一人一人がラクロスを通じて多くの“大切なもの”に出会い、羽ばたいていってもらうこと。その上で、スタッフ、指導者、審判員等々含めラクロスに長く接点も持ってもらえたり、ラクロスが「いつでも安心して戻ってくることのできる場」としてあり続けられること。ラクロスをそんなあたたかい場にしていけたらいいなと思っています。
 関東地区 事務局次長・遠藤 太郎
遠藤次長
 
主な地区内
ラクロス大会
関東学生ラクロスリーグ戦、東日本クラブチームラクロスリーグ戦、全国地区交流戦(関東会場)、あすなろカップ、新人戦(サマーステージ、ウィンターステージ)、プレシーズントーナメント、ミラクルカップ、Teen'sCup(関東女子中高生リーグ戦)、関東ソフトラクロス大会
メッセージ 関東地区は学生、クラブ、審判員共に日本国内最大規模を誇る地区です(学生約5000人、クラブ約2000人)。日本国内のラクロスをリードすべく新人獲得・育成、集客、リーグ運営の円滑化を進めています。

特に今年、学生リーグ戦においては50000人プロジェクトと称し、開幕戦、準決勝戦、決勝、入替戦などストーリーのある試合を除く、一般の予選ブロックの観客動員50000人を目指すべく連盟役員と各校集客担当者とで取り組んできました。予選ブロックだけでは残念ながら達成はできませんでしたが、全試合では50000人を大幅に越え、各校の集客力の向上、学生ラクロスシーンの盛り上がりが感じられています。

クラブリーグ戦も日本一を目指すチームと、ラクロスを純粋に楽しむチームと様々な選択肢が増え、より活性化しています。特に日本一を目指すチームにおいては国内最高峰の競技レベルを誇り、観て楽しめる競技となりつつあることも将来に向け期待が高まります。プレーヤーとしてに限らず、指導者、審判員、観客、OBG会メンバーなど、ラクロスに関わる場面はたくさんあります。是非ラクロスというこの素晴らしい競技に積極的に関わって頂ければ幸いです。
 東海地区 事務局次長・塩崎 祐一
塩崎次長
 
主な地区内
ラクロス大会
東海学生ラクロスリーグ戦、西日本クラブチームラクロスリーグ戦、全国ユース交流戦、東海チャレンジマッチ、新人戦、でらうま杯、HiFiveLacrosse
メッセージ 現在の東海地区は、学生 約1,400人(男子13チーム、女子17チーム)、社会人 約200人(男子3チーム、女子2チーム)の規模となりました。

当地区のこれからの成長エンジンは、一言でいうと「社会人(大人)の力」だと考えています。
具体的には、西日本クラブリーグ戦へ参加しております社会人チームについて、「2015年東海リーグ戦開催(支部化)」を掲げ、CKP(クラブ活性化プロジェクト)を推進しております。また、学生チームにおいても、トップチームで継続して80名を超える大規模チームが現れ、各チームのなかで大人のコーチのみならず、運営面でもOB・OG会活動の存在感が増しつつあります。この流れを一層加速させ「チームの大人化」を進めて行きたいと考えております。

【OB・OGの皆様へ】
皆様の力は、チームの発展・安定運営には不可欠です。2013年は各チームからこれまで以上に様々なご案内をさせて頂くかと思います。何卒よろしくお願いいたします。
 関西地区 事務局次長・寺本 香
寺本次長
 
主な地区内
ラクロス大会
関西学生ラクロスリーグ戦、西日本クラブチームラクロスリーグ戦、新人戦(サマー、ウィンター)、トライアルゲーム、全国地区交流戦(関西会場)、関西クラブ交流戦、L-Jam
メッセージ 関西地区では、2012年現在、大学チームが男子24チーム、女子42チーム、社会人チームが男子9チーム、女子6チーム、総勢約3500の会員がいます。大学1年生の数も増えていて、部員数80名を超える大規模チームも多数存在します。同時に各チームではOBG会も活性化され、各チームの組織化(オトナ化)の強化がすすんでいます。
今後も、ラクロスの楽しむ文化をしっかり継承し、地区として『中・長期的な安定したチームの存続と強化』をさらに浸透していけるように邁進していきたく思います。

【追伸 各チームのOBGの皆様】
「Lacrosse Makes Friends」の醍醐味は、卒業されてからも実感されることが多いかと思います。今の母校を支えている現役選手達も皆様の「良き仲間」です。どうか末長く母校のサポートを宜しくお願い致します。
 中四国地区 事務局次長・今泉 正樹
今泉次長
 
主な地区内
ラクロス大会
中四国ラクロスリーグ戦(学生)、中四国クラブチームラクロスリーグ戦、クラブ中四国交流戦、セレクションマッチ、新人戦、交流戦(学生)
メッセージ 2012年に5ヶ年計画は無事終了し、中四国クラブの支部化と、四国地区・中国地区のリーグ戦開幕戦同日開催を行うことができ、リーグ戦形式も整備することができました。

これから、わが地区が行うべきことは、クラブ、四国、中国でそれぞれの組織を太らせ、運営自体を完全に独立して行えるようになることです。それに伴い、事務局の組織も早急に分割して活動できるようにする必要があります。同時に中四国が一つの地区であるという一体感も維持する必要があり、そのためには、それぞれの場所で交流を深めるイベントの企画も重要であると考えています。

OBGの皆様、地元での試合開催が増えています。お近くにお住まいの方は是非観戦にいらしてください!!
 九州地区 事務局次長・森満 浩和
森満次長
 
主な地区内
ラクロス大会
九州学生ラクロスリーグ戦、新人戦(サマーカップ、ウィンターカップ)、GALF、VIVA☆ラクロスフェスタ、九州選手権
メッセージ 九州地区では、2012年度大学チームが男子8チーム・女子12チーム、社会人チームが男子3チーム・女子1チームなっています。
九州地区は以前から福岡県内の大学を中心とした活動が特徴的でしたが、現在は大分の立命館アジア太平洋大学、沖縄の琉球大学を交え、徐々に”九州地区”らしくなってきております。

これからもっともっと九州のラクロスを活性化させ、成長させるためにはオトナの力が必要です。関わり方は様々あると思います。プレーヤーとして、審判として、コーチとしてのみならず、是非試合会場に足を運んで頂き、後輩たちの姿・九州ラクロスの成長した姿を一目見ていただければと思います。
2013年度一人でも多くのOBGの皆様が試合観戦頂ければ幸いです。

『Japan Lacrosse History ~日本ラクロスの四半世紀~』 記事一覧に戻る