【日本ラクロスの四半世紀・第24回】 2006年・NCAA Division1の壁を破る
2012/08/20
2006年(平成18年) |
3月 |
関東地区・関西地区において、L-Jam(Lacrosse Jam)を開催。 (関西・第1回:18日、大阪・舞洲運動広場/関東・第1回:21日、東京・駒沢公園第2球技場) 大学新3年生とクラブチームの選手を対象に、チームの枠を越えた交流をすることによって、ラクロスを楽しむ視野の拡大、技術の向上を図ることを目的に実施した。 ※当時のフィールドレポートページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
4月 |
日米ラクロス親善試合を開催(15~16日、東京・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場) 米・Crease Monkeys(男子)が来日し、男子日本代表らと親善試合を行った。 ※当時のフィールドレポートページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
6月 |
第18回ラクロス国際親善試合を開催(18日、東京・江戸川区陸上競技場) 米・NCAA Division1ノースカロライナ大学が来日し、男子日本代表と対戦した。 4Qに逆転した日本代表が、日本ラクロス史上初めてNCAA Division1チームから勝利をあげた。 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
7月 |
第8回ラクロス全日本ユース選抜選手権大会を、初めて東海地区で開催(1~2日、愛知・豊田市運動公園) 第1回大会よりずっと関東地区で開催されていたこの大会は、2005年のアジアパシフィックトーナメントの際に同大会附帯イベントとして大阪で開催された後、この年は東海地区での開催となった。 翌年以降は、関東・東海・関西以外の地区で開催される大規模な行事として、北海道・東北・中四国・九州の各地区大会スタッフの活動の下で開催されていくこととなった。 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
第10回ILF男子世界大会に出場(13~22日、カナダ・ロンドン、参加:21ヶ国) 初のBlueDivisionを戦った日本代表は、総合6位という結果に終わったが、今大会の戦いを通し「僅か20年余りで、急速かつ着実に発展した国」として、「President Award(協会会長賞)」を授与した。 ※当時の大会特設ページはこちらから (アーカイブページが開きます) |
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この大会では、志水研太郎審判員が、日本人審判員として初めて、ナショナルチームの出場する世界大会の準決勝戦・3位決定戦の審判員を務めた。 また、田中恵太郎審判員が、九州地区出身の審判員として、初めての世界大会の審判員を務めた。 |
NCAA Division1からの初勝利 |
第1Qは2-2、第2Qは1-1と、一進一退の攻防が続く中、第3Qは終了時点で6-8のノースカロライナ大学リードで終えた。
しかし、日本は、第4Qで1点ずつ差を縮めていくと、残り5分ほどの時点に逆転し、最後の3分間でのノースカロライナ大学の猛攻にも耐え、勝利を収めた。
国際親善試合のために来日した多くのNCAA Division1チーム(※)の壁を、今まで日本代表は越えられずにいたが、悪いグラウンドコンディションの中、ついにその壁を乗り越えた試合となった。
※日本代表が国際親善試合で対戦したNCAA Division1チーム;
男子・バックネル大学(1994)、ジョンズホプキンス大学(2002)、プリンストン大学(2004)、メリーランド大学ボルティモア校(2005)、女子・イェール大学(1999)
世界大会における日本ラクロス |
しかし、日本代表は自分たちの信じるスタイルで正面からぶつかって戦い、カナダ戦前半の接戦(6-8)、イラコイナショナルズ戦(第4Q途中まで11-7のリード)、イングランド戦の接戦(8-9)など、多くの手ごたえを得た。
そして、閉会式では、その日本代表に「President Award(協会会長賞)」が授与された。
この年のラクロスマガジンジャパンには、日本代表ヘッドコーチの寄稿が掲載されている。
『日本にラクロス文化が根付いた、とはまだ言い切れない。・・・(中略)・・・。しかし、過去そして今大会の戦いを通して、世界が日本にラクロス文化の萌芽を感じたのは確かだろう。それゆえにPresident Awardは日本に与えられた。カレッジスポーツとしてまたクラブスポーツとして約20年という短期間で急激な発展を遂げてきた日本ラクロスに、今後どのようなラクロス文化が根付くのか。日本のラクロス文化の更なる深化が問われる次回男子世界大会は2010年、16年振りに英・マンチェスターで開催される。』
[左:予選リーグ・カナダ戦 / 右:予選リーグ・オーストラリア戦]
[左:予選リーグ:イラコイナショナルズ戦 / 右:予選リーグ:イングランド戦]
[左:予選リーグ:USA戦 / 右:プレイインゲーム:アイルランド戦]
[左:男子日本代表 / 右:President Awardを受け取る日本代表・大江主将]
この世界大会大会には、今までの世界大会の中で最も多い4名の審判員が派遣された。
(源学審判員、志水研太郎審判員、宮地圭審判員、田中恵太郎審判員)
そして、志水審判員は、日本人審判員として初めて、ナショナルチームの出場する世界大会の準決勝戦・3位決定戦の審判員を務めた。
また、今までの世界大会に派遣された審判員は関東・東海・関西地区の出身者だったが、田中審判員が初めて九州地区出身者として世界大会の場で審判員を務めた。
日本代表だけでなく、日本人審判員の評価も大会毎に着実に上がっており、これも日本ラクロスの成長を示している。
[左:3位決定戦の審判員を務める志水審判員 /右:志水審判員と田中審判員]
[左:源審判員 /右:宮地審判員]
大会結果 |
世界大会 | 優勝 | 日本代表の成績 |
第10回ILF男子世界大会 | カナダ | 総合6位 |
国際試合 | 来日チーム(男子) | 来日チーム(女子) |
第17回ラクロス国際親善試合 | 米・University of North Carolina | 米・MAAC Women's Lacrosse All Stars (Metro Atlantic Athletic Conference) |
日米ラクロス国際親善試合 | 米・Crease Monkeys | - |
全国大会 | 優勝(男子) | 優勝(女子) |
第18回ラクロス全日本選手権大会 | VALENTIA | MISTRAL |
第8回全日本クラブ選手権大会 | VALENTIA | MISTRAL |
第8回全日本ユース選抜選手権 | 関西ユース選抜 | 関東ユース選抜 |
地区大会 | 優勝(男子) | 優勝(女子) |
第12回北海道ラクロスリーグ戦 | 北海道大学 | 北海道浅井学園大学 |
第13回東北ラクロスリーグ戦 | 東北大学 | 東北大学 |
第19回関東学生ラクロスリーグ戦 | 慶應義塾大学 | 立教大学 |
第15回東海学生ラクロスリーグ戦 | 名城大学 | 中京女子大学 |
第17回関西学生ラクロスリーグ戦 | 京都大学 | 同志社大学 |
第14回中四国ラクロスリーグ戦 | 岡山大学 | 川崎医療福祉大学 |
第15回九州ラクロスリーグ戦 | 九州大学 | 九州大学 |
第16回クラブチーム東日本リーグ戦 | VALENTIA | MISTRAL |
第13回クラブチーム西日本リーグ戦 | 関西ラクロスクラブ | NLC SCHERZO |
中高生大会 | 優勝(女子) |
第11回Teen'sCup | ブレイブユース(東京成徳大学高等学校) |
Teen'sCup関西 | *この大会より、非協会主催行事(関西高等学校女子ラクロス連盟主催)で開催 |
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