2014年男子日本代表・第5回練習会(3月29日~30日)
2014/04/08
2014年男子日本代表の第5回練習会を、2014年3月29日(土)に東京都(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場、30日(日)に神奈川県(横浜市)・横浜みなとみらいスポーツパークにて行った。
「『守る』とは、『受ける』という意味じゃない。『オフェンスを誘導する』ことだ」
練習前のミーティングで、平田基樹アシスタントコーチは選手に話した。
ディフェンス(以下DF)は、ただ相手のオフェンス(以下OF)を受けるのではない。DFとは、相手の動きを読んで選択肢を減らし、OFをコントロールした上で、確率の低いシュートを撃たせ、ボールを奪うということ。決して受動的になってはいけない。そのイメージをチーム内で共有し、実践することが今回のテーマだ。
今回の練習会は、代表選手を2チームに分けて行った。練習前にはチーム毎にミーティングを行い、「どうやって相手を誘導するか」、「OFがどう動けば誘導されるか」ということについて、OFとDF両方の視点から「守る」ことのイメージを浸透させた。
2日目の練習会では、チーム対抗で実践形式のスクリメッジを中心に行い、クォーター間には選手同士が話す機会が多く設けられた。
スクリメッジでは、互いにターンオーバーされたくないという気持ちが強く出たためか、ボールを奪った後の攻め所で慎重になりすぎてしまった場面も見受けられた。
しかし、以前と比較して、日本の目指すラクロスのベースとなるプレーに加え、選手自身が考えて何かしようとするプレーは増えつつある。また、与えられた武器を自分のものとしてどう使い、いかに勝つか、という会話が選手の間で交わされるようになってきたようだ。
練習の前後にはシャトルランとトレーニングを行った。後半のトレーニングでは、よりラクロスのプレーへの応用性の高いステップワークを行った。従来、ダッジやロールといった動きには個人の癖が強く出るが、高橋一郎ストレングスコーチはその点に着目し、動き方を整理することで、選手個人のプレーの起動力を高めようとしている。1ゲームを走り切り、且つ連戦のなかでリカバリーしていくためは、日本の強みである体力とアジリティ、つまり「走力」に自信をつけることが必須なのだと、高橋コーチは言う。
[左:高橋一郎ストレングスコーチ/右:千葉拓也トレーナー]
今年7月に開催される世界大会まで、あと100日を切った。
克服すべき課題は多い。しかし、その中でも大久保宜浩ヘッドコーチを始め、世界大会を経験してきたコーチ陣が重視するのは、「連戦を戦い抜く」ということだ。
世界大会での7連戦を戦い抜くということは、ただ試合を連続で行うということではない。感情の起伏や蓄積する疲労、プレッシャー、絶え間ない緊張感。それらすべてを乗り越え、常に負けられない試合に臨み続けることは、並大抵のことではない。
自分のコンディションの変化に依らず、常に「俺はやれる」と思えるか。
その自信をつけるためには、「常にそういった厳しい状況を想定し、自分を追い込むことが必要だ」と、大久保ヘッドコーチは言う。
常に改善する意識を途切れさせないことが、今、選手に求められている。
次回は4月12日(土)に駒沢オリンピック公園補助競技場、13日(日)に川崎富士見球技場(旧名・川崎球場)にて練習が行われる。
Text by:日本ラクロス協会広報部・臼井杏美
Photo by:日本ラクロス協会企画部部長・保坂光信
「『守る』とは、『受ける』という意味じゃない。『オフェンスを誘導する』ことだ」
練習前のミーティングで、平田基樹アシスタントコーチは選手に話した。
ディフェンス(以下DF)は、ただ相手のオフェンス(以下OF)を受けるのではない。DFとは、相手の動きを読んで選択肢を減らし、OFをコントロールした上で、確率の低いシュートを撃たせ、ボールを奪うということ。決して受動的になってはいけない。そのイメージをチーム内で共有し、実践することが今回のテーマだ。
今回の練習会は、代表選手を2チームに分けて行った。練習前にはチーム毎にミーティングを行い、「どうやって相手を誘導するか」、「OFがどう動けば誘導されるか」ということについて、OFとDF両方の視点から「守る」ことのイメージを浸透させた。
2日目の練習会では、チーム対抗で実践形式のスクリメッジを中心に行い、クォーター間には選手同士が話す機会が多く設けられた。
スクリメッジでは、互いにターンオーバーされたくないという気持ちが強く出たためか、ボールを奪った後の攻め所で慎重になりすぎてしまった場面も見受けられた。
しかし、以前と比較して、日本の目指すラクロスのベースとなるプレーに加え、選手自身が考えて何かしようとするプレーは増えつつある。また、与えられた武器を自分のものとしてどう使い、いかに勝つか、という会話が選手の間で交わされるようになってきたようだ。
練習の前後にはシャトルランとトレーニングを行った。後半のトレーニングでは、よりラクロスのプレーへの応用性の高いステップワークを行った。従来、ダッジやロールといった動きには個人の癖が強く出るが、高橋一郎ストレングスコーチはその点に着目し、動き方を整理することで、選手個人のプレーの起動力を高めようとしている。1ゲームを走り切り、且つ連戦のなかでリカバリーしていくためは、日本の強みである体力とアジリティ、つまり「走力」に自信をつけることが必須なのだと、高橋コーチは言う。
[左:高橋一郎ストレングスコーチ/右:千葉拓也トレーナー]
今年7月に開催される世界大会まで、あと100日を切った。
克服すべき課題は多い。しかし、その中でも大久保宜浩ヘッドコーチを始め、世界大会を経験してきたコーチ陣が重視するのは、「連戦を戦い抜く」ということだ。
世界大会での7連戦を戦い抜くということは、ただ試合を連続で行うということではない。感情の起伏や蓄積する疲労、プレッシャー、絶え間ない緊張感。それらすべてを乗り越え、常に負けられない試合に臨み続けることは、並大抵のことではない。
自分のコンディションの変化に依らず、常に「俺はやれる」と思えるか。
その自信をつけるためには、「常にそういった厳しい状況を想定し、自分を追い込むことが必要だ」と、大久保ヘッドコーチは言う。
常に改善する意識を途切れさせないことが、今、選手に求められている。
次回は4月12日(土)に駒沢オリンピック公園補助競技場、13日(日)に川崎富士見球技場(旧名・川崎球場)にて練習が行われる。
Text by:日本ラクロス協会広報部・臼井杏美
Photo by:日本ラクロス協会企画部部長・保坂光信
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